「BLWを始めたいけれど、どんな食材から取り入れればいいの?」そんなふうに悩むパパやママも多いのではないでしょうか。

最初の一歩におすすめなのが、やわらかくて栄養たっぷりの アボカド です。


この記事では、BLWにおけるアボカドのメリットや与え方など、わが家の体験談を交えながらまとめました。

初めての離乳食に悩んでいるママ・パパの参考になれば嬉しいです。




BLWとは?アボカドが選ばれる理由

赤ちゃんの離乳食を始めるとき、「何からスタートしよう?」と迷うパパやママも多いのではないでしょうか。

そんな悩みを持つ方におすすめなのが、最近注目されているのが BLW(Baby Led Weaning) という方法です。

この方法は、赤ちゃんが自分のペースで食べ物に触れ、手づかみで食べる体験を大切にするのが特徴で、

スプーンで食べさせる従来のやり方とは違い、赤ちゃん自身の「食べたい!」という気持ちを引き出してあげられるんです。

中でも、アボカドはBLWのスタート食材にぴったり

柔らかくて食べやすく、栄養も豊富。

しかも、カットの仕方次第で手づかみしやすい形にできるので、初めて挑戦するご家庭に選ばれることが多い食材なんです。

BLWの基本

BLW(Baby Led Weaning)とは、赤ちゃんが自分で食べ物を手に取り、食べ進める離乳食の方法です。

ペースト状の離乳食をスプーンで食べさせる従来の方法と違い、赤ちゃんが自分で「食べる」経験を積めるのが特徴。

食への興味や自立心、噛む力や手先の発達にもつながるとされています。

アボカドがBLWに向いている理由

アボカドがBLWに向いている理由は大きく4つあります。

・柔らかくて噛みやすい


・手づかみしやすい大きさにカットできる


栄養価が高い良質な脂質・ビタミンE・葉酸など)


・比較的アレルギーの心配が少ない


このように、初めてのBLWに挑戦する家庭にとって扱いやすい食材なんです

アボカドはいつから?BLWでの目安

アボカドは離乳食初期から与えやすい食材のひとつです。

とろっと柔らかく消化もしやすいため、BLWを始める生後6か月ごろから少しずつ取り入れることができます。

ただし、与える時期や方法には注意が必要です。

赤ちゃんによって発達のペースが違うため、首がしっかりすわり、自分で座れるようになってからが安心の目安。

また、初めて食材を与えるときは「1種類ずつ・少量から」が基本。

体調に変化がないかを確認しながら、アボカドデビューを進めていくことが大切です。

初めて与えるときの注意点(1食材ずつ・少量・体調観察)

ボカドは、BLWを始める生後6か月ごろから与えられるといわれています。

・まだ歯が生えそろっていない時期でも、熟したアボカドなら舌や歯ぐきでつぶせる

・消化もしやすい食材で、少量から試しやすい


ただし、最初は「一度に一つの新しい食材」を基本に。

アボカドを与える日は、ほかの新食材を避けて、赤ちゃんの体調や肌の様子を観察しましょう。

月齢別のアボカドの与え方

同じアボカドでも、赤ちゃんの月齢によって適した大きさや形は変わってきます。

また、まだ握る力が弱い時期と、つまむ動きができるようになってきた時期では、食べやすい形も違うため、

以下にて、6か月ごろの離乳食初期から1歳以降までの、月齢に合わせたアボカドの与え方を紹介していきます。

赤ちゃんの発達段階に合わせて工夫することで、無理なくBLWを楽しめますよ。

6〜7か月ごろ

6〜7ヶ月ごろは、まだ自分で上手に持ったり掴んだりするのが難しい時期です。

そのため、この時期は以下のように与えるのがおすすめです。

細長いスティック状に切って、そのまま手に持たせる

赤ちゃんが握っても手から少しはみ出るくらいの長さが持ちやすいといわれています。

・赤ちゃんがぎゅっと握ってもある程度形が残る厚さが◎

・熟しすぎてベタベタにならないよう注意

初めての手づかみ食べ期なので、持ちやすさと扱いやすさを意識してあげましょう。


また、スプーンの上にペースト状にしたアボカドをのせておくと、自分で口まで運ぶ子もいます。

まだ上手に手でつかめない場合は、そうした方法を試してみてもOK。

赤ちゃんの様子に合わせて工夫してあげましょう。

8〜9か月ごろ

8〜9ヶ月ごろになると、指先を使って小さなものをつまむ動きが少しずつできるようになります。

この時期は、自分で食べたい気持ちをサポートできるような工夫をしてあげるのがおすすめです。

細長くスライスやくし形にカットして与える


自分でつかんで口に運べるように工夫

・ペーストしたものをパンやごはんにのせて、一緒に食べる練習も

指先を使う動きが発達する時期。自分で食べられる工夫をしてあげると達成感につながります。

1歳以降

1歳を過ぎるころには、手づかみだけでなくスプーンやフォークにも少しずつ興味を示すようになります。
この時期は、食べ方や味のバリエーションを広げていく練習をしてあげましょう。


サンドイッチに挟む、ほかの野菜や果物と和えるなど、アレンジの幅を広げられる


・味の好みが出てくるので、嫌がったら形や組み合わせを変えてみましょう

食べ方のバリエーションが一気に広がる時期。好みに合わせながら楽しく続けるのがポイントで

アボカドを与えるときの注意点

ボカドはやわらかくて栄養も豊富な食材ですが、与えるときにはいくつか気をつけたいポイントがあります。

熟しすぎてベタベタになってしまうと食べにくかったり、逆に硬いと窒息のリスクが高まったりすることも。


また、アレルギーの心配が少ないとはいえ、初めて食べさせるときは慎重に進めることが大切です。

特に、窒息を防ぐためには細長いスティック状に切るのがポイント。

赤ちゃんがしっかり握れて、手から少しはみ出るくらいの長さにすると安全に食べやすくなります。

保存方法や切り方を工夫することで、安心してBLWに取り入れられますよ。

1. 熟し具合に注意

固すぎると食べづらく、柔らかすぎても握った瞬間に潰れてしまいます

軽く押して少しへこむ程度の熟し具合がベストです。

2. 窒息を防ぐカット

厚みがありすぎると赤ちゃんは一口でうまくかじり取れず、喉に詰まるリスクが高くなってしまいます。

特に歯がまだ生えそろっていない時期は、かみ切る力や飲み込む力が未発達なので注意が必要です。

そのため、食材は赤ちゃんの 小さな手でしっかり握れる大きさや厚みにカットしてあげましょう。

持ちやすいサイズに整えることで、自分で口へ運びやすくなり、安心して手づかみ食べを楽しむことができます。

もし「窒息が心配…」というママは、万が一のときの対応方法を紹介した記事もあわせてご覧ください。

3. アレルギーの確認

アボカドは比較的安心な食材ですが、まれにアレルギーを引き起こすこともあります。

初めて与える日はごく少量から始めて、赤ちゃんの体調の変化をよく観察しましょう。

アレルギーの対策や、万が一アレルギー反応が出たときの対処法については、以下の記事でも詳しく紹介しています。

4. 保存方法

切ったアボカドは変色が早いので、食べきるのが基本。

残った分はレモン汁を少し塗ってラップで包み、冷蔵庫へ。

ペースト状にすれば冷凍保存も可能です

わが家の体験談:アボカドデビューの日

ここからは、実際にわが家の上の子の離乳食でアボカドを取り入れたときの体験談をご紹介します。

娘が6か月になった頃、大きめのスティック状に切ったアボカドを手渡してみると、最初は「なんだろう?」と不思議そうに眺めているだけ。

初めてのBLWだったので、親もドキドキしながら「つかんで食べられるかな?」「ベタベタにならないかな?」と心配しつつ見守っていました。

しばらくして口に入れると、ぐにゃっとした感触に驚いたような顔に。

それでも2口、3口と食べるうちに少しずつ慣れてきて、手でぐちゃぐちゃにしながらも自分で口に運べるようになりました。

服やテーブルは大変なことになりましたが、その後もアボカドは娘にとってお気に入りの食材のひとつになりました。

他のBLW向け食材との比較

アボカドはBLWのはじめやすい食材ですが、他にも手づかみ食べに向いた食材はいろいろあります。

やわらかさや栄養、食べやすさなどは食材ごとに特徴が異なるため、比べてみるとそれぞれの良さが分かります。


ここでは、アボカドと同じようにBLWの初期から取り入れやすい キャベツ・きゅうり・バナナ・さつまいも を例に挙げて、それぞれのメリットや注意点を紹介します。

1.バナナ

むくだけで食べられる王道食材で、手で持ちやすく、BLWの初期から赤ちゃんに与えやすいのが特徴。

甘みがあり、赤ちゃんも興味を持ちやすい食材です。

2.さつまいも

蒸すと甘みが出て柔らかくなるため、赤ちゃんも食べやすい食材です。

手でつかんで食べる練習にも向いています。

調理後は、窒息の恐れがあるため、細長いスティック状や小さめの一口サイズにカットすると安心です。

3.キャベツ

柔らかくゆでると赤ちゃんでも食べやすく、同時に食物繊維もとれるのでお腹の調子を整えるのにも役立ちます。

葉を一枚ずつはがして軽くゆでるのがポイントで、しっかり火を通しつつもやわらかさを残してあげると手づかみしやすくなります。

月齢が進んできたら、細かく刻んでスープやおかゆに混ぜても取り入れやすいですよ

4.きゅうり

水分が多く、手づかみで食べやすい形にカットするのがおすすめです。

初めて与えるときは皮をむき、赤ちゃんの手で握りやすいスティック状にすると安心ですよ。

BLWの進め方や、先輩ママの体験談について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください↓

まとめ:BLWアボカドは「最初の一歩」にぴったり

アボカドは、

柔らかくて食べやすい


手づかみしやすい


栄養豊富


という理由から、BLWの最初の一歩にぴったりの食材です。

赤ちゃんが自分で食べる楽しさを感じられるように、ぜひ気軽に取り入れてみてくださいね。