
この時期には食事の回数や食材の種類が増えて、手づかみ食べも始まります。
この記事では、生後10ヶ月の離乳食の進め方やおすすめレシピ、1日のスケジュール例などを詳しくご紹介します。
「手づかみ食べがうまくいかない」「食べムラがある」
そんな悩みを感じているママ・パパは、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
食事の回数と量

ここでは、生後10ヶ月の赤ちゃんに合った食事の【回数】と【量】について、詳しくお話しします。
生後10ヶ月の1日のスケジュール例

引用元:読む見る学ぶ 子育てサプリ
生後10ヶ月の赤ちゃんは、1日3回の食事(朝・昼・夕)が基本。でも、毎回しっかり食べられるとは限らないので、食後や寝る前の母乳・ミルクはまだ必要なんですよね。
ライターの私の場合、こんなスケジュールで進めていました。
7:00 | 起床・授乳 |
8:00 | 朝食(離乳食) |
10:00 | おやつ(果物やヨーグルト) |
12:00 | 昼食(離乳食) |
15:00 | おやつ(手づかみ食べ練習) |
18:00 | 夕食(離乳食) |
19:00 | お風呂 |
20:00 | 授乳・就寝 |
離乳食の量はどれくらい?

離乳食の量については、「どれくらい食べればいいの?」と悩むママも多いはず。
生後10ヶ月の赤ちゃんには、以下の量を目安にしてみてくださいね。
〈主食(軟飯やおかゆ)〉80~90g程度(お茶碗軽く1杯)
〈野菜・果物類〉30~40g(にんじんスティック2〜3本分くらい)
〈たんぱく質〉肉や魚:15g〜20g
豆腐:40〜50g
卵:全卵1/2個程度(※アレルギー注意) 〈乳製品〉ヨーグルト:50g前後(1/3カップくらい)
食材は1種類ずつではなく、主食+主菜+副菜を組み合わせて「ワンプレートごはん」風にするのがおすすめ。彩りもよく、赤ちゃんの食欲もアップしますよ◎
手づかみ食べはいつから?始め方とコツ

この時期になると、赤ちゃんは食べ物に興味を持って自分で食べようとする「手づかみ食べ」が始まります。
ライターである私の息子も、最初は手で食べ物を握りつぶしてしまうことがありましたが、少しずつに上手に口に運べるようになりました。
手づかみ食べは、赤ちゃんの自立心や手先の発達を促す大切なステップ。
手づかみ食べのはじめ方やおすすめのアイテムについては下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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生後10ヶ月におすすめ!栄養満点レシピ6選

ここからは、ライターの私が実際に息子が生後10ヶ月の時に作って好評だったレシピをいくつかご紹介します。
1. 鮭とほうれん草のミルク味噌煮

〈材料〉
鮭40g、ほうれん草40g、牛乳大さじ3、味噌少々
〈作り方〉
1.鮭は茹でて皮と骨を取り除き、ほぐす。
2.ほうれん草は茹でて細かく刻む。
3.鍋に牛乳を入れて加熱し、鮭とほうれん草を加えて煮る。
4.最後に味噌を加えて味を調える。
2. かぼちゃのしらす入りおやき

〈材料〉
かぼちゃ80g、しらす干し10g、片栗粉小さじ2、サラダ油少々
〈作り方〉
1.かぼちゃは茹でてマッシュする。
2.しらすは塩抜きして細かく刻む。
3.かぼちゃ、しらす、片栗粉を混ぜて形を整える。
4.フライパンで両面を焼く。
3. 魚とおからのかぼちゃボール

〈材料〉
魚10g、かぼちゃ30g、おから大さじ1、牛乳大さじ1
〈作り方〉
1.魚は茹でてほぐす。
2.かぼちゃは茹でてマッシュする。
3.おからを炒ってから、魚、かぼちゃ、牛乳と混ぜる。
4.一口大に丸めて完成。
4. 鶏ささみと野菜のとろみ煮

〈材料〉
鶏ささみ40g、にんじん20g、キャベツ20g、玉ねぎ20g、だし100ml、水溶き片栗粉適量
〈作り方〉
1.鶏ささみは茹でて細かくほぐす。
2.にんじん、キャベツ、玉ねぎは柔らかく茹でて細かく刻む。
3.鍋にだしを入れ、鶏ささみと野菜を加えて煮る。
4.火が通ったら、水溶き片栗粉でとろみをつける。
5.豆腐と野菜のおやき

〈材料〉
木綿豆腐50g、じゃがいも50g、にんじん20g、片栗粉大さじ1
〈作り方〉
1.じゃがいもとにんじんは茹でてつぶす。
2.木綿豆腐は水切りしてから加え、よく混ぜる。
3.片栗粉を加えて混ぜ、小さなおやき状に形成する。
4.フライパンで両面を軽く焼く。
6. かぼちゃとひき肉のそぼろあん

〈材料〉
かぼちゃ50g、鶏ひき肉30g、だし100ml、水溶き片栗粉適量
〈作り方〉
1.かぼちゃは柔らかく茹でて、1cm角に切る。
2.鶏ひき肉をだしで煮て、アクを取る。
3.かぼちゃを加えて煮る。
4.最後に水溶き片栗粉でとろみをつける。
離乳食のよくある悩みと対策法

生後10ヶ月になると、離乳食がメインになってきて「もっと食べてほしいな」と思うことも増えますよね。
でも、「昨日は食べたのに今日は全然食べない」なんてこともよくあるもの。
ここからは、そんな時に私が実践した工夫や、母乳・ミルクとのバランスの取り方についてアドバイスをお届けします。
食べない日が続いたときの工夫

生後10ヶ月になると、「昨日は食べたのに、今日は全然食べない!」ってことがよく起こります。
我が家でも、これはよくありました。
栄養が足りてるのか心配になりますよね。
うちの息子の場合、特に眠かったり遊びに夢中だったりすると、ごはんどころではなくなっていました。
そんな時は、無理に食べさせるのではなく以下のような工夫をしました。
・いつもと違う器に盛りつける
・お気に入りのスプーンを渡す
・食べやすい一口サイズにして手づかみOKにする
・食べなければ無理に続けず、切り上げて授乳に切り替える
無理に食べさせないことで、食事の時間が「嫌な時間」にならず、次の食事ではまた興味を持ってくれることもありました。
母乳やミルクとのバランス

生後10ヶ月になると、離乳食がメインになってくる時期ですが、母乳やミルクを完全にやめる必要はありません。
実際、うちの息子はまだ1日3〜4回、授乳を続けていました。
我が家の目安は「食後すぐではなく、食間に少しずつ授乳」。
食後すぐに授乳すると、満腹中枢が混乱してしまうことがあるので、1〜2時間あけるようにしていました。
離乳食づくりの時短&冷凍テク

毎日、赤ちゃんの離乳食を作るのは、時間的にも体力的にも大変ですよね。
特に育児に追われていると、毎食しっかりとしたごはんを作ることがなかなか難しく感じることもあると思います。
そんな忙しいママやパパにおすすめしたいのが、「時短」と「冷凍保存」のテクニック。
これらを上手に活用すれば、毎日の離乳食づくりがずっとラクになりますよ。
1. 冷凍ストックで時短

引用元:Lidea
冷凍庫にストックを作ると、いざという時にとても便利。
冷凍できる食材や調理法を把握しておけば、忙しい日でも簡単に1食分を作ることができます。
〈冷凍できる食材やメニュー〉
①軟飯やおかゆ
1回分ずつ小分けにして冷凍します。
おかゆを冷凍する際は、1回分ずつラップで包んで冷凍容器に入れておくと便利ですよ。
解凍後は、ふわっとほぐすだけで使えます。
②茹で野菜
にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、さつまいもなど、茹でてから冷凍。
これらは手づかみ食べにも最適で、解凍後すぐに使えます。
③鶏そぼろや白身魚のフレーク
鶏胸肉や白身魚(タラや鯛など)を茹でてほぐし、少量ずつ冷凍。使いたいときにパラパラっと出して加熱するだけでOK。
④スープ用だし
昆布やかつお節でだしを取った後、製氷皿でキューブ状にして冷凍します。
これで、スープやおかずのだしをすぐに使えるので便利ですよ。
冷凍保存をすることで、必要なときにすぐに解凍して使えるので、毎回の調理時間が大幅に短縮できます。
また、だしの取り方や保存のコツをもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
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2. まとめて作り置き

冷凍保存のほか、週末にまとめて作り置きする方法もおすすめ。
例えば、1週間分の離乳食を一度に作り、使いたい分を小分けにして冷凍しておくと、平日は調理がほとんど不要になります。
〈作り置きできるメニュー例〉
・おかず系(煮物・おひたし・鶏そぼろ)
・おやきやつみれ(かぼちゃや豆腐を使ったもの)
・おかゆやおにぎりの具(鮭フレークやしらす)
・手づかみ食べ用の野菜スティック、かぼちゃボール
1週間分まとめて作ることで、毎日バタバタしている時間を節約できます。
3. 時短テクニック

忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で調理時間を短縮することができます。
〈ミキサーやフードプロセッサーを活用〉
野菜や果物を一度にたくさん刻んで、冷凍保存しておくと便利。手で細かく切る手間を省けますよ。
〈食材を同時に調理〉
例えば、野菜を蒸しながら、おかゆを炊いたり、フライパンで鶏ささみを焼きながら他の食材を茹でるなど、複数の料理を同時進行で進めることで時間を節約できます。
〈レンジを活用〉
電子レンジで野菜を蒸したり、冷凍したおかゆを加熱したりすることで、調理時間を大幅に短縮できます。
〈食材を切る手間を省く〉
手づかみ食べ用の野菜をスティック状に切ったり、果物を小さく切って冷凍しておくと、後で使うときにそのまま出せるので、無駄なく手早く準備できます。
4. 食べやすいサイズに

生後10ヶ月頃になると、赤ちゃんの手づかみ食べが本格化してくる頃ですよね。
手で食べ物をつかんで口に運べるように、小さなサイズや切り方に工夫してみてくださいね。
〈おすすめサイズ〉
野菜や果物は、1〜2cm程度の角切りにしたりスティック状にすると、赤ちゃんが手で掴みやすくなるのでおすすめ。
食べやすい一口サイズにすることで、赤ちゃんが自分で食べやすく、またその間に他のこともできるので、ママやパパの負担が減ります。
まとめ

生後10ヶ月の離乳食は、赤ちゃんの「食べる力」や「自分で食べたい気持ち」を育てる大切な時期。
完璧を目指すよりも、赤ちゃんのペースを大切にしながら、親子で楽しく食事時間を過ごすことを大切にしてくださいね。
私自身もたくさん迷いながら進めてきましたが、「うまくいかない日があって当たり前」と思えるようになると、気持ちもラクになりました。
手づかみ食べや食べムラに悩んだときは、この記事が少しでもヒントになれば嬉しいです。
赤ちゃんの「食べたい!」のサインを見逃さずに、一歩ずつ楽しくステップアップしていきましょう♪
