赤ちゃんが生まれたという知らせは、聞くだけで心が温かくなるものです。

「出産おめでとう」の気持ちを形にするのが、出産祝い。

初めて出産祝いを贈るときは、いつまでに渡せばいいのか迷っているしまいますね。

「出産祝いは、いつ渡すのが正解?

少し遅くなっても大丈夫?

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


実は私も、初めて友人が出産したときは、出産祝いを渡すタイミングがわからず戸惑った経験があります。

気づいたら半年ほど経っていて、慌てて宅配便で贈ったことを覚えています。


出産祝いを渡す時期やタイミングには、いくつかのマナーや気づかいのポイントがあります。

タイミングを誤ると、産後まもないママにかえって負担をかけてしまうことも。


この記事では、出産祝いを贈るベストなタイミングとマナーをわかりやすく紹介します。

相手に喜ばれるタイミングを知って、気持ちが伝わるお祝いを贈りましょう。



出産祝いを渡すベストなタイミングは?

出産祝いは、生後7日〜1カ月頃までに贈るのが目安とされています。

この時期は、一般的にママや赤ちゃんの体調が少しずつ落ち着いてくるタイミングであり、退院していれば出産祝いを受け取る余裕が出てくる頃です。


ただし、退院後すぐに訪問するのはできるだけ避けましょう

産後しばらくは、ママの体は回復していません。


また、初めての出産の場合、慣れない授乳やおむつ替えなどのお世話で、ママはお疲れのはず。

さらに、黄疸などの病気で赤ちゃんだけ退院が伸びたり、ママが産後うつで気分が落ち込むことがあったり、デリケートな時期です。


無事な出産を祝うメッセージを送り、落ち着いた頃合いを見計らって出産祝いを贈りましょう。

もし出産報告を受けたのが遅かった場合や、贈る準備に時間がかかってしまった場合でも、生後2〜3か月頃までなら出産祝いとして贈っても問題ありません。


それ以降になる場合は、「出産祝い」ではなく「成長祝い」や「お宮参りのお祝い」として贈るのも素敵ですね。

早すぎ・遅すぎに注意!避けたいタイミング

出産祝いを渡すタイミングは、早すぎても遅すぎても失礼に当たります。

親しい間柄であっても、ルールやマナーを守って贈りましょう。

出産前に渡すのは避ける

出産が近づくと、つい早めにお祝いを準備したくなりますが、出産前の贈り物は避けるのが安心です。

出産は思いがけないことが起こる可能性もあり、早まった出産祝いがママの心を傷つけてしまう場合もあります。

母子ともに無事であることを確認してから贈るのがマナーです。

また、出産後なら赤ちゃんの性別や好みに合わせたプレゼントを選べるというメリットもありますよ。

退院直後の訪問は控える

退院したばかりのママは、体力が戻っておらず、育児で精一杯の時期。

そんなときに訪問を受けるのは負担になることもあります。

お祝いを贈りたいときは、宅配便などで届けるのが相手を思いやった方法と言えます。


ただし、ママの中には「赤ちゃんと二人きりの時間が続いて、誰かと話したい」と感じている場合もあります。

親しい関係であれば、ママの体調や気持ちを確認したうえで短時間の訪問を。

「赤ちゃんのお顔をちょっと見たらすぐ帰るね」と、気づかいの気持ちを伝えると相手も安心するはずです。

1か月以上遅れた場合は?


落ち着いた頃に贈ろうと思っていたのに、うっかりタイミングを逃してしまうこともありますよね。

でも、焦る必要はありません。

たとえ1カ月以上遅れた場合でも「少し遅くなりましたが、出産おめでとうございます」とメッセージを添えれば大丈夫です。

また、生後100日のお食い初めやお宮参りなどのお祝い行事のタイミングに合わせて贈るのもおすすめです。

関係別「渡すタイミング」の目安

ママとの間柄によって、出産祝いを届ける時期の正解は異なります。

ママの負担にならない、ベストなタイミングを見計らって届けましょう。

友人・知人の場合

出産報告を受けたあと、1〜2週間ほどしてから贈るのがちょうど良いタイミングです。

直接会って渡す場合は、相手の状況や気持ちを確認してからにしましょう。

特に初産の場合、慣れない育児で余裕がないことも多いので、訪問よりも郵送のほうが相手に負担をかけずに済みます。

私の初産のときは、産後1カ月頃に友人が訪問したいと言ってくれましたが出迎える余裕がなく、3カ月頃に会いました。

少し余裕が出てきた時期で、ゆっくり話ができてうれしかったです。

また、別の友人は「直接会って渡したかったから」と、産後6カ月ごろに幼児用ワンピースを贈ってくれました。

長く使える品物で、その心づかいがとても温かく感じられました。

プレゼントを渡すタイミングはそれぞれですが、仲の良い友人からのお祝いは、とくにうれしいものです。

親戚・身内の場合

身内の場合は、出産後7日〜1か月の間に渡すのが一般的です。

お七夜(命名の儀)やお宮参りのタイミングに合わせて渡す地域もあります。

祖父母など近しい関係であれば、早めに用意しておくとよいでしょう。


私は実家が遠方なので、親戚からのお祝いはほぼ宅配便や現金書留で受け取りました。

何かと入用な時期なので、退院後まもなく現金が届いたときはありがたみを感じましたよ。

職場関係の場合

同僚や部下、上司など職場関係の方に出産祝いを贈る場合は、会社全体やチーム単位でまとめて贈るケースが多いです。

お返しの手間を考えると、まとめて贈り物をするのが思いやりです。

産休中なので、本人の自宅宛てに郵送するのが一般的。

短くてもいいのでメッセージを添えると喜ばれますよ。

私も産休中に職場からの出産祝いと激励のお手紙を宅配便でいただいて、うれしくて涙したことがあります。

出産報告を受けてから2〜4週間以内が目安です。

出産祝いの渡し方マナー

出産祝いは、相手に無理のない形で届けるのが一番の思いやりです。

親しい中でも礼儀を大切に、お祝いの想いを届けましょう。




出産祝いを宅配送で贈る場合 


最近は、相手の負担を考えて出産祝いを宅配便で贈るのが主流です。

ギフトショップや通販サイトでは、出産祝い用のラッピングやのし対応をしてくれるところが多いので便利です。

会って伝えられない分、お祝いのメッセージカードやお手紙を添えると、気持ちがより伝わりますよ。

出産祝いを直接渡す場合

出産祝いを直接渡したいときは、必ず事前に相手の都合を確認しましょう。

訪問の際は、長居せず30分程度で切り上げるのがマナーです。

手渡しする際は、のし付きのプレゼントを紙袋に入れ、「おめでとうございます」と一言添えて渡しましょう。

出産祝いの熨斗(のし)の書き方

出産祝いの水引は、紅白の蝶結びです。

何度あってもうれしい出来事には、蝶結びを用いるのが正解です。

表書きには「御出産祝」「御祝」などと書き、下段には自分の名前をフルネームで書きます。

ボールペンではなく、筆や筆ペンを使って書くのがマナーです。

薄墨は弔事で使用するものなので、避けましょう。

連名で贈る場合は、代表者名を中央に書き、他の名前を左側に並べるのが基本です。


出産祝いの包装やのしについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。↓↓↓

連名で贈る場合は、こちらも参考になりますよ。↓↓↓

出産祝いを贈るタイミングを逃したときのフォローの仕方

もし出産から3か月以上経ってしまった場合は、「出産祝い」として贈るよりも、「○○ちゃんの成長を祝って」「少し遅くなりましたが、おめでとうございます」など、言葉を工夫して贈るといいですね。

また、赤ちゃんの成長に合わせて今後使えるアイテムおもちゃ・絵本・離乳食グッズなど)を選ぶと、他の出産祝いの品とかぶらず、「今ちょうど助かる!」と喜ばれますよ。

遅れてしまったとしても、気持ちがこもっていればしっかり伝わるので大丈夫です

まとめ:思いやりのあるタイミングで、心を込めたお祝いを

出産祝いを渡すタイミングは、早ければ良いというものではありません。

ママや赤ちゃんの体調を気づかい、生後7日〜1か月ごろを目安に贈りましょう。

出産前や退院直後といった慌ただしい時期を避け、相手のペースに合わせることが大切です。

もし少し時期が遅れてしまったとしても、心のこもったメッセージを添えれば、気持ちはしっかり伝わりますよ。

また、贈り方も大切なマナーのひとつ。

相手の体調や生活を思いやりながら、郵送にするか訪問にするかを選びましょう。


出産祝いでいちばん大切なのは、タイミングよりも思いやりの気持ち。

相手を気づかいながら「おめでとう」の気持ちを届ければ、きっと心に残る贈り物になるはずです。

あなたの真心が、ママと赤ちゃんに温かく伝わりますように。



出産祝いのプレゼントの選び方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。↓↓↓


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