BLW(赤ちゃん主導の離乳食)を家庭で続けてきたママが悩むのが、保育園での食事スタイル。


「保育園でもBLWを続けたいけど難しい?」


そんな疑問に現役ママが答えます。

1. BLW(赤ちゃん主導の離乳食)とは?

BLWとは、赤ちゃんが自分で食べ物を選び、好きなタイミングで食べたいものを食べることを基本とした離乳食の進め方です。


日本の従来の離乳食のように、すりつぶしたり、小さく切った食べ物を親が与えるのではなく、赤ちゃんが自分で「食べる」という行動を主体的に行うことが特徴です。


子どもや親にとって、たくさんのメリットがある離乳食として注目されています。

BLWの基本と家庭での取り入れ方

家庭でBLWを実践する際は、


・赤ちゃんが掴みやすい大きさ・形にする

・イスに深く座らせ、姿勢を安定させる

・親は手を出しすぎず見守る


などを意識します。


家庭でのBLWの始め方は、以下の記事でより詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

日本の保育園ではなぜ難しいといわれるのか

なぜ、BLW対応が難しいのでしょうか。


家庭では、従来の離乳食をつくるよりBLWの方が簡単です。


離乳食の子がみんなBLWなら、問題ないでしょう。


しかし、ほかの子は従来の離乳食です。


家庭でもそうですが、簡単なものでも品数が少ない方が楽ですよね♪


また、給食調理する人数も保育士のように、決められた人数があります。


保育園給食は、100人の園児なら給食は調理員2~3人で作ります。


その中で、アレルギー食・離乳食・宗教食などの対応をします。


通常の給食ではない食事の対応が多いと、もう大変なのです。


大変だからといって、前日からの仕込みや食材カットなどは給食調理の衛生面からしてはいけないルールとなっています。


限られた時間(約3時間)の中で、給食を安全に作らなければいけないのです。


このような理由から、日本の保育園はBLW対応が難しい場合があります。

2. BLWのメリットと家庭での様子

BLWのメリットとして、


・食への興味と自立心が育つ

・親子の食事時間が楽しくなる


などがあげられます。


順に説明していきますね。

食への興味と自立心が育つ

BLWの大きな魅力は、赤ちゃんが自分のペースで食事を進められることです。


押しつけられる形ではなく、「自分で選んで食べる」という主体的な経験ができるため、食べることへの興味が自然と育ちやすくなります。


また、手で触れたり、においをかいだり、口に運んだりと、五感を使いながら食べる体験を積むことで、食材への理解も深まっていきます。


こうした過程は、赤ちゃんの自立心を育てるうえでとても大切です。


「自分でできた!」という達成感を積み重ねることで、食事以外の場面でもチャレンジ精神が育ちます。

親子の食事時間が楽しくなる

BLWを取り入れると、赤ちゃんが“自分で食べる”ことを前提にしているため、親がずっとスプーンを握って食べさせ続ける必要がありません。


そのため、親子が同じタイミングで食卓につき、同じ食事を一緒に楽しむ時間を作りやすくなります。


ママやパパが食べる様子を見て、赤ちゃんも「自分も食べてみたい!」と自然に模倣し、家族での食事がより温かいものになります。


さらに、食事の時間が「食べさせなきゃ…」という義務ではなく、コミュニケーションの時間として感じられるようになります。


家族で笑顔が増え、「今日もよく食べたね」と成長を実感できるのも、BLWならではの魅力です。

3. 保育園でBLWを続けるのは可能?

保育園でBLWを続けること自体は不可能ではありませんが、園によって対応の可否は大きく異なります。


安全面の基準や職員配置の都合から、BLWを全面的に認めている園は多くありません。


ただ、家庭での進め方を理解したうえで「できる範囲でBLW要素を取り入れる」形なら対応してくれる場合もあります。


まずは園の方針を確認し、実現できるラインを一緒に探していくことが大切です。

現場でBLW対応が難しい理由

保育園でBLW対応が難しい最大の理由は、安全管理と職員配置の負担です。


BLWは手づかみで自由に食べるため見守りが必須で、誤嚥リスクへの即時対応が求められます。


しかし、多くの園では複数の子を同時に見ながら食事を進めるため、個別対応が難しいのが現状です。


また、食材の形状・固さの調整や提供方法にも基準が必要で、家庭のやり方をそのまま再現するのはハードルが高くなってしまいます。

対応してくれる可能性のある園の特徴

日本の保育園でもBLW対応をしてくれる可能性のある園はあります。

「園児が多い園よりも少ない園」

「公立よりは民間の保育園」

「小規模保育園や2歳児未満の保育園」


上記のような保育園の方が対応してくれる可能性が高いかもしれません。


そして、子ども一人ひとりに合わせた対応を行う保育園なら、BLWの基本方針を共有すれば、柔軟に対応してくれることが期待できます。


食育に力を入れている保育園や、なんとなく「保育園の雰囲気がいいな」と感じるところも大切ですね。

入園前に確認しておきたいポイント

BLWを対応してくれそうか入園前に調べておくことが大切です。


例えば、


・BLWを知らない先生が多いか

・離乳食の進め方はどの程度個別対応しているか
・アレルギーや宗教食に理解があるか
・見学の際の先生の対応が丁寧か
・食事時間の職員の配置数


これらを見ておくと、入園後のミスマッチを防ぐことができます。

4. BLWと保育園の両立方法【3つのコツ】

BLWは家庭で実践しやすい方法ですが、保育園との両立にはポイントがあります。


保育園では、多くの園児が一斉に食事をとるため、従来の離乳食スタイルに合わせていることが多いからです。


では、どうすれば保育園生活とBLWをうまく調和させることができるのでしょうか?


ここでは、保育園とBLWを両立する3つの方法をご紹介します♪

①保育園とのコミュニケーションを大切に

まず最も大切なのは、保育園の先生とのコミュニケーションです。


BLWについて園に説明し、赤ちゃんの食事スタイルについて相談することが大切です。


タイミングとしては、入園前の説明会や見学のときに園に相談するのがベストです。


その時に、BLW対応が可能か聞きましょう!


もし対応できなくても、どの程度ならBLWの方針に近づけてもらえるのかなど、気になることはすべて聞いちゃいましょう。

②家ではBLW、園では従来食を柔軟に使い分ける

家庭ではBLWを取り入れ、保育園では従来の離乳食スタイルに合わせるという方法もあります。


親は心配かもしれませんが、赤ちゃんは環境の違いに順応する力があります。


家庭と保育園で食事スタイルが異なっても、意外と柔軟に対応できることが多いです。


赤ちゃんやママが、


「保育園では保育園の離乳食で♪」


となれるなら、それが1番オススメです。


保育園の先生と話をするのにも、時間をお互いにつくらなければいけませんし、自分の仕事復帰や家事手一杯なのに、考えることが増えると大変ですよね。


信頼できる保育園なら、割り切って離乳食はおまかせしちゃいましょう!


それでも、どうしても食事が変わることに抵抗が強い赤ちゃんもいます。


保育士も、「子どもたちに楽しく食べてもらいたい」という気持ちは保護者と一緒なので、一度相談してみてはいかがでしょうか。


赤ちゃんの個性を伝え、どう対応していくか保育園の先生たちと話し合えていくといいですね。

③食材・形状・進め方を共有して一貫性をもたせる

保育園で提供される食事内容を確認してみましょう。


アレルギー対応食だと、事前に献立の確認を保護者にしてもらいます。


BLWも保育園によっては、保護者に事前に確認してもらうことになるかもしれません。


その場合は、保護者からも伝えやすいですよね。


もし、事前に献立確認などがない場合は、気になる食材・どのような形状で提供しているのかなど、こちらから質問しましょう。


また、家庭のBLWで進めている食材や、形状を伝えていくことも大切です。


保育園からも保護者からも、こまめに情報を共有するといいですね。


保育園での食事に含まれていない食材は、家庭で補うように工夫しましょう♪

5. 保育園でBLWを取り入れるときの注意点

BLWを保育園でも実施してくれるところに入園が決まったら、次のステップに進みましょう。


BLWは、たくさんのメリットがあります。


しかし、同時にデメリットもあります。


BLWに詳しい保育園なら保育園側から配慮もあるかもしれませんが、詳しくない保育園がほとんどでしょう。


子どもや保育園の先生、自分たちのためにも、気をつけて欲しいことをしっかりと伝えていきましょう。

窒息リスクを防ぐための食材サイズと姿勢

BLWでは赤ちゃんが大きめの食材を食べることもあるため、窒息のリスクに注意が必要です。


保育園で多くの子どもたちがいる中で、保育園の先生が十分に見守られる環境か、確認することが重要です。


もし、不安を感じたら無理にBLWを保育園で行わないことも考えていきましょう。


保育園での窒息の事故は、毎年のように起こってしまっています。


最近では、ミニトマトやぶどうなどは保育園での使用を避ける食材となりました。


保育園は、何よりも安心して預けられる安全な場所でなければいけませんよね。


子どもの発達や個性によって、食材の大きさも違ってくるのでよく保育園の先生と確認しましょう。


誤嚥に関する詳しい情報はこちらです。

↓ ↓

HugKum


誤嚥や窒息予防については、以下の記事でも詳しく解説しています。


こちらもぜひ、参考にしてください♪

アレルギー対応と情報共有のコツ

BLWでは、赤ちゃんがさまざまな食材にふれる機会が増えるため、アレルギー反応に注意が必要です。


もしアレルギーに対して不安がある場合は、保育園に伝えておきましょう。


また、病院に行くほどではないけれど、いつもなら出ない症状(発疹・下痢・嘔吐・かぶれなど)が出た場合は、必ず保育園に伝えてくださいね。


より気を付けてみてくれるはずですよ。

安心して預けるための確認リスト

保育園でBLWを取り入れてもらう場合、安心して預けるために事前の確認がとても大切です。


まず、食事中の職員配置が十分かどうか、見守りの体制が整っているかをチェックしましょう。


また、誤嚥や窒息への対応方針、事故時のマニュアルがしっかりしているかも確認したいポイントです。


離乳食の進め方や新しい食材の導入ルール、アレルギーの共有方法なども細かく聞いておくと安心です。


さらに、園全体が柔軟に相談を受け入れてくれる雰囲気かどうかも大切です。


連携しやすい保育園なら、BLWとの両立もスムーズに進みやすくなります。

6. 保育士が語る現場のリアルと対応事例

私は、保育園調理員として10年以上働いています。


今までBLWの対応をして欲しいと言われたことはありませんが、宗教食の対応はあります。


そんな私のリアルな現場の状況と宗教食を対応した時の経験談をお伝えします。

個別対応が可能な園・難しい園の違い

現在私が働いている保育園は、小規模30名定員の2歳児未満の保育園です。


小規模保育園だからこそ、給食室として宗教食の対応ができました。


公立の保育園や100人規模の保育園だと、一人ひとりに合わせた対応は難しいでしょう。


また、BLW自体が、最近話題になってきており、まだあまり浸透していない保育園は対応しにくい場合もあります。

家庭との連携で上手く言ったケース

宗教食を対応した当時、日本人にはなじみのない食材制限なので、覚えるのがなかなか大変でした。


また、外国籍の子どもで宗教食ではないけれど「家庭で食べる食事と違いすぎて食べない」ことも。


話しを聞くだけではどのようなものを食べているか分からず、またあまりにも保育園で食べない。


最後の手段として、保護者にお弁当を持参してもらいました。


保育園給食との味のちがい、その子の好みなど把握することができ
、何かは食べられるように献立を工夫したりなどの対応ができました。

「対応してくれる園」の見極めポイント

どこの保育園にも園の方針というものがあり、それを大きく逸脱することはできません。


園のルールを事前に調べることや実際に訪問して園に確認しておくことをおすすめします。


「誠実に対応してくれる保育園」
「自分たちに合っていて信頼できる保育園」と出会えることが何より大切だと思います。


安心して子どもを預けられる保育園と、出会えるといいですね♪

7. まとめ|BLWと保育園、どちらも笑顔で両立しよう

BLWは、赤ちゃんの自立心や食への興味をはぐくむ素晴らしい離乳食の1つです。


しかし、BLWと保育園給食の両立するには、保育園との連携や柔軟な対応が必要となります。


保育園の先生と、コミュニケーションをとれる関係を築いていくことがとても大切になっていきます。


また、家庭では「BLW」・「保育園では従来の離乳食」などの方法も検討して、赤ちゃんが楽しく安全に食事がとれる環境を整えることを大切にしたいですね。


赤ちゃんやママパパにとって、保育園での生活が安全で楽しいものとなるといいですね♪

ライター haru
一男一女の子育て中ママライター。
保育園で給食調理をしている調理師。
たくさんの子どもたちの離乳食を作ってきました。
子どもの食事も十人十色。
みなさんの食の悩みが少しでも楽になり、食事って楽しい!と思える記事を書いていきたいです。