
育児中、誰もが一度は直面する“イヤイヤ期”。
「何をしても“イヤ!”ばかり」「着替えも、ごはんも、お出かけも全部イヤ」
そんな状況に、どう接したらいいのか分からなくなっていませんか?
本記事では、イヤイヤ期の対応に困っているママ・パパに向けて、具体的な接し方と、実際に効果があった声かけや工夫などを分かりやすくご紹介します。記事の後半では、NG対応についても解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
そもそも「イヤイヤ期」とは?

引用:ベネッセ公式サイト
イヤイヤ期とは、1歳半ごろから3歳前後までに訪れる、子どもの自我が育つ過程で起こる自然な反応です。“何でも自分でやりたい!”という気持ちが強まる一方で、まだうまくできない。
言葉でも思い通りに伝えられない…。
その葛藤が「イヤ!」という形で現れるんです。
たとえば、ライターである私の息子はこんな感じでした。
・パジャマを着替えようとしたら「ちがう!イヤ!」・椅子に座らせようとしたら「やだ!」
・保育園に行く支度をしたら「いかない〜!!」と床に寝転んで号泣
はじめは私も「なぜ急にこんなにイヤイヤ言い出すの?」と戸惑って、ついイライラしてしまうこともありました。
でも、“これは成長の証なんだ”と知るだけでも、少し心が軽くなりました。イヤイヤ期の子どもへの接し方7選

「なんでもイヤ!」が続くイヤイヤ期、毎日ヘトヘト…。
そんな時期をどう乗り越えたらのか気になりますよね。
ここからは、ライターである私自身が試行錯誤の中で見つけた、効果的だった対応法を7つご紹介します。①「イヤ!」の気持ちを受け止めて共感する

子どもが“イヤ!”と言ったとき、私もつい「また始まった…」と思ってしまっていたのですが、実はこの第一反応がとても大事。
我が家では、こんなふうに声をかけるように意識しました。
「ああ、イヤだったんだね。○○したかったんだよね。」「そっか〜、それは悲しかったね。」
息子が「エプロンやだー!」と泣きわめいたときも
「そうだよね、エプロン嫌だったんだね。でもお洋服汚れちゃうから、好きな柄のを選ぼうか」と声をかけると、驚くほどスッと落ち着いてくれたことがあります。
“気持ちを理解してくれる”と子どもが感じると、心が落ち着きやすくなるんです。
②命令ではなく、”選ばせる”ようにする

これは本当に効果抜群でした!
以前は「靴履いて!」「歯磨きするよ!」と指示するように声をかけていたのですが、イヤイヤ期の息子はその言葉に毎回反発。
そこで、こんなふうに選択肢を与える声かけに変えました。 「靴は青いのと黄色いの、どっちにする?」「歯磨きする?それとも先にお水飲む?」 ある日、どうしても靴を履いてくれなかったときに「どっちの靴がカッコイイかなぁ?ママはこっち好きだけどな〜」とちょっとゲームっぽく提案したら、自分からニコッとして履いてくれたんです。
選ぶ自由があると、「イヤ」の気持ちが少し柔らかくなるようです。
③ ダメなことには代替案を出す

息子は家のテーブルによじ登るのがブームで、何度も「ダメ!危ないから降りようね」と注意しても無視されてしまい、効果がありません。
そもそも、「ダメ」と伝えただけでは、行動が止まらないことも多いんですよね。
そんなときは、やってほしい行動の代替案を提示するようにしてみました。 「テーブルの上はダメだけど、ソファでジャンプしようか!」「床でぴょんぴょんできるよ!やってみよう!」
こんなふうに声かけをすると興味がそちらに向くようになって、自然と行動を切り替えることができたんです。
「ダメ!」のあとに“何ならOKか”を伝えると、子どもは納得してくれやすくなります。 ちなみに、この「テーブルに登る」といった行動、実は食事中にもよく見られるイヤイヤ期のあるあるなんです。「椅子に座ってくれない」「テーブルをバンバン叩く」など、食事の時間が毎回慌ただしくなってしまう…
そんな悩みがあるママ・パパも多いのではないでしょうか?
そんな方には、こちらの記事もおすすめですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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④ 切り替えが苦手な子には、”予告”が効果的

毎回公園遊びから帰るたびに、大泣きする息子に悩まされていた時期がありました。
そこで考えたのが、「急に遊びを終わらせて帰る」のではなく、“予告”を入れることです。たとえば…
「あと5分でおしまいね」「次にすべり台をしたら、バイバイしようね」 さらに、我が家では「帰るよ〜」ではなく、「おうちに帰って絵本読むの楽しみだね!」と次の楽しい予定に繋げて声かけをすることで、気持ちが切り替えやすくなりました。
⑤ 感情的になりそうな時は、一旦その場を離れる

正直、何度も感情的になってしまうこともあります。
夕方のグズグズに夕飯の準備が重なって、さらに部屋は散らかり放題…
そんな中で、「イヤ!」「ダメ!」「ちがうー!!」と泣き叫ばれると、私もつい「もうママもイヤ!!」と叫び返しそうになったことが何度もあります。
そんなときは、ほんの10秒でも一旦その場を離れることがおすすめ。私はよく、台所に立って、深呼吸を3回するようにしています。
・「ママも少しおちつくね」と言葉に出す・声を荒げる前に、“離れる”勇気を持つ
これを意識するようになってから、爆発する頻度がぐっと減りました。
ママの心の余裕は、子どもの安心にもつながっているんですよね。⑥ できたことを見逃さずに褒める

ある日、いつも靴を履くのを嫌がっていた息子が、自分で履こうとしたときがありました。
まだうまく履けないけど、一生懸命な姿を見て、
「自分でやろうとしてすごいね!」「さっきは“イヤ”って言わなかったね!嬉しいな」
と褒めたら、すごく誇らしそうな顔をしていて、びっくりしました。
それ以来、息子が自主的に行動してくれたら見逃さずに声をかけるようにしています。褒められることで自信が持てるようになったようで、イヤイヤの頻度も少し減っていきました。
⑦ 無理に完璧を目指そうとしない

私はずっと「ちゃんと育てなきゃ」「冷静なママでいなきゃ」と思っていました。
でも、「イヤイヤ期のときは完璧な対応を目指さなくてもいい」と思えるようになってから、気持ちが軽くなりました。
・ごはんは冷凍食品でOK・一時保育やファミサポも利用
・泣いてもいい、怒ってもいい日もある
私も、泣きたい日は夫にバトンタッチして、夜に一人でお風呂に入りながら涙を流したこともあります。
たまには息抜きをしながら、子どもと一緒に少しずつ成長していけたらいいですよね。
ちなみに、一時保育やファミサポは地域によって色々なサービスがあります。
こちらのリンクから、住んでいるエリアの支援先を探せるので、よかったらチェックしてみてくださいね。
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▶︎ 全国の子育て支援サービス一覧(WAM NET)やってしまいがちなNG対応

イヤイヤ期に対応する中で、つい感情的になったり、逆効果な声かけをしてしまうこともあります。
ここからは、私自身の経験から、やってしまいがちなNG対応とその代わりに使える声かけのコツをご紹介します。「早くして!」と急がせること

「早く!早く!」と急かしても、子どもは余計に動かなくなるんですよね。
忙しい朝は、ついやってしまいがちですが、注意が必要です。
代わりに「〇〇が終わったら、靴を履こうね」と具体的に順番を伝えるのがおすすめ。あとは、「ご飯食べたいなら、お着替えを先に済ませようか」と次の楽しみに繋げて声をかけるとスムーズに動いてくれることも増えるので、ぜひやってみてくださいね。
「もう知らない!」と突き放すこと

イライラが限界になって「もう知らない!」と突き放したくなる日もありますよね。
私は何度も言ってしまったことがあります…。
でも、そんな時は「ママもちょっと疲れちゃったから、少しお休みしようかな」と一緒に休憩モードに切り替えることがおすすめ。これをするだけで、お互いに冷静になれて気持ちも落ち着きました。
「泣いてもダメ!」と怒鳴ること

「泣いたってどうにもならないよ!」と言ってしまうと、子どもは「泣いちゃいけないんだ…」と感じてしまうことがあります。
なので、代わりに「泣いてもいいよ。イヤだったんだよね」とまずは気持ちを受け止めることが大切。安心感が得られると、自然と泣き止んでくれることもあります。
まとめ

その分、思い通りにいかないことも多く、親にとっては毎日が試練ですよね。
私自身も何度も感情が爆発しそうになりながら、少しずつ対応を工夫してきました。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、できる範囲で工夫することと、自分の心に余裕を持つこと。気持ちが乱れたときは、深呼吸してリセットしたり、「無理しない」ことを自分に許すのも大事です。
イヤイヤ期は一時的なものなので、試行錯誤しながらも子どもの気持ちに寄り添っていけば、少しずつ楽になっていくと思います。
