離乳食に悩みや不安はつきものですよね。
さらに3回食ともなれば、大変に感じることも多いと思います。
ベビーフードは、赤ちゃんの成長に合わせた栄養バランスが考えられているため、離乳食づくりの強い味方となります。
今回は離乳食アドバイザーの筆者が、
外出時や忙しい日にも便利に使えるベビーフードのメリットとデメリット、
そしておすすめ商品についてご紹介します。
目次
1.ベビーフードとは
日本ベビーフード協議会ではベビーフードを
「『乳児』および『幼児』の発育に伴い、
栄養補給を行うとともに、徐々に一般食品に適応させることを目的とした食品をいう。」
と定義しています。
市販されているベビーフードは大きく「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」の2つに分けられます。
「ドライタイプ」は水やお湯を加えて食べられるものです。
粉末タイプやフリーズドライタイプがあり、離乳食の補助的役割を持つものが多いです。
一方「ウェットタイプ」は調理完成品としてそのまま食べられるものです。
レトルトパウチタイプや瓶詰めタイプがあげられます。
以下ではベビーフードのメリットとデメリットをご紹介していきます。
2.ベビーフードのメリット
(1)外出時に便利
外出時には、離乳食の調理や持参に手間がかかることがあります。
しかし、ベビーフードを使えば、どこでも手軽に食事を与えることができます。
レンジで温めるものやそのまま食べられるものなど、さまざまなタイプのベビーフードがあります。
外出先でも離乳食の時間をストレスなく過ごすことができるでしょう。
(2)離乳食作りの参考になる
ベビーフードは、自分で離乳食を作る際の参考にもなります。
量や味付け、固さや大きさなどを参考にしながら、
自分で作る離乳食のバリエーションを広げることができます。
また、お子様のお気に入りのベビーフードがあれば、ぜひ大人も食べてみてください。
味が付いていないのにおいしい!こういう味が好きなのか!など、あたらしい発見があるかもしれませんよ。
(3)災害時に役立つ
ベビーフードは、未開封の状態であれば手作りの離乳食よりも長期間保存することができます。
そのため、災害時の備えとして少し多めにベビーフードを用意しておくと安心です。
ここで重要なのが、ただ備蓄しておくのではなく、普段から食べておくこと。
外出時だけでもベビーフードを使うことにより、
有事の際にベビーフードが口に合わないから食べないなど、戸惑うことが少なくなります。
また災害時だけではなく、急な体調不良などでご飯の準備ができない場合にも便利です。
ちなみにこれは私の経験談ですが、
特に普段食事を与えていない祖母に頼む時は、作り置きよりもベビーフードのほうが伝えやすくて便利でした。
3.ベビーフードのデメリット
(1)値段が高い
ベビーフードを購入するとなると、とにかくお金がかかります。
特にオーガニックのものを…と思うとさらにお金がかかります。
また、たくさん食べる子や、月齢が上がるにつれて、1つや2つでは足りない場合があるため、
頻繫にベビーフードをあげるのは難しいですよね。
(2)味が濃く、添加物の心配がある場合も
ベビーフードは厳しい審査基準をクリアし、安心して食べさせられるものだけが市販されています。
ですが、調味料不使用、添加物不使用のものばかりではありません。
不安な方は食品成分表を確認してみてくださいね。
(3)好みのベビーフードが手に入りづらい場合も
薬局などに売っているようなベビーフードであればいいのですが、オーガニックのベビーフードを買いたいという場合は、近くの店舗で手に入らない可能性があります。
私自身は、お気に入りのベビーフードをたくさん取り扱っている大型商業施設が近くにあったので、日常的には助かっていました。
ですが、外出先で急にベビーフードが欲しいのに持ってくるのを忘れた…
という時には途方に暮れることもありました。
(4)ベビーフードばかり食べてしまう
「手作りの離乳食は食べてくれないのに、ベビーフードは食べてくれる…」
という場合はとても落ち込んでしまいますよね。
我が家でも一時期は手作りの離乳食を食べてくれず、
残飯を捨てながらキッチンで涙を流したこともありました。
そういう時は、メリットでもお伝えしたように、一度ベビーフードを食べてみてください。
味、食感、とろみの具合など、手作りとの違いを知り、生かすことができるかもしれません。
また「頑張って作ったのに」という気持ちは、なぜだか子どもに伝わってしまいます。
私も「頑張ったのに!」という思いが出て、
言動がきつくなってしまうことが多々あったので、
「お高いベビーフード、残さなくて良かった~」と切り替えるようにしていました。
難しいかもしれませんが、一度肩の力を抜いてみてもいいかもしれません。
4.おすすめのベビーフード
私が実際に使ってみて、使いやすかったものやおいしいと思ったベビーフードをご紹介します。
(1)かごしま有機生産組合 地球畑
鹿児島県産の有機米のおかゆをベースにし、旬の有機野菜を使った、
素材の味をそのまま味わえる離乳食です。
保存料・添加物不使用で、おうちで手作りしたような、素材本来の優しい味わいです。
ふるさと納税の返礼品にもなっているため、手に取りやすい商品です。
地球畑公式オンラインストア
(2)はたけのみかたmanma 四季の離乳食
添加物不使用で、アレルギーの特定原材料として定義される8品目(卵・小麦・えび・かに・くるみ・そば・落花生・乳)も使用していません。
含まれる放射線量も調べているため、安心して与えられる離乳食となっています。
また、余分な調味料は使用せず、お野菜本来の味を活かした調理方法となっているため、赤ちゃんの味覚を育てるためにも良い商品だと感じています。
旬の新鮮なお野菜を使用し、季節ごとにラインナップが変わるため、赤ちゃんにも季節感を味わってもらうことができます。
はたけのみかたmanma公式ショップ
(3)味千汐路 Ofukuro
産地にこだわった国産有機野菜、お魚、鶏肉で作った国産100%の離乳食です。
食品添加物・化学調味料・エキス類など一切使用されていません。
また、赤ちゃんの味覚を育てるため、砂糖と塩は使っていません。
2002年に有機JAS認定工場資格を受け、徹底した管理のもとに製造されています。
さらに第三者機関にて放射能検査・菌検査・品質・衛生管理検査を実施しています。
離乳食の種類が豊富で、オーガニックの商品にしては比較的よく見る商品だと思います。
瓶タイプなので外出時には少しかさばるものの、食べさせやすいです。
我が家では子どもが風邪を引いたときなど、
離乳食期を卒業してからもお世話になっている、私も子どももだいすきな商品です。
味千汐路楽天市場店
(4)the kindest
小児科医や管理栄養士が発達や成長に必要な栄養素を監修し、熟練シェフが厳選された国産野菜を使ったおいしいレシピを開発しています。
化学調味料、着色料、香料、保存料など、余計なものは一切使用せず、HACCPに基づく衛生管理を実施している工場で製造しています。
こちらの商品は大人が食べても美味しいと感じる商品です。
まずパウチを開けた時点で美味しそうな香り。これで味付けなし?と驚くほどで、息子もパクパク食べていました。
おススメはギフト券です。
このギフト券は欲しいときに月齢に合わせてセレクトした8パウチが届くというものです。
私は自分の誕生日に、家族におねだりしてプレゼントしてもらいました。
中期のお肉のピューレは使い勝手がとても良かったですよ。
the kindest公式オンラインストア
(5)すなお食堂 まるごと離乳食シリーズ(bebeco)
最後にご紹介するのは外出時に持ち運ぶものとは違い、手作り離乳食に栄養や風味をプラスするために大変便利な粉末タイプの商品です。
鶏レバー、青魚、納豆など、栄養はたっぷりだけど調理は大変。
そんな食材が気軽に取れる粉末商品シリーズです。
パウダーのため、少量ずつ使えること、独特の味や臭いが軽減されていることで赤ちゃんも食べやすい商品です。
食塩不使用、添加物不使用で、100%国産原料を使用して製造されています。
「まるごと青魚」の香りは、まるでかつおだしの香り。私はうどんのスープとして使っていました。
なかなか食べてくれないお野菜の栄養を補うため、2歳を過ぎた今でも「まるごとおやさい」をパン生地やおやきなどに混ぜて使っています。
すなお食堂公式オンラインストア
まとめ
ベビーフードは忙しいパパやママをサポートしてくれる、大変便利な商品です。
お出かけ時や災害時だけでなく、離乳食のアレンジにも使用できます。
離乳食づくりのために頑張りすぎず、状況に合わせて上手く使い分け、子育てに活かしてみて下さいね。
ライター:AZUMI |