年末が近づいてくると、みんながかけ込みで寄付をし始める「ふるさと納税」。
まわりの人たちの間でも
「そろそろふるさと納税申し込まなきゃ・・・」という声を聞いたりするのではないでしょうか?
でも、ふるさと納税をやったことがない方にとっては
「ふるさと納税、気にはなっているけれど難しそう・・・」
と感じてしまう方も多いのではないかと思います(私も以前はそうでした)。
今回は、そんなふるさと納税について、初心者の方でもかんたんに始められる分かりやすい方法や、やり方についてご紹介していきます。
目次
1.ふるさと納税ってなに?
そもそも、「ふるさと納税ってなに?」と疑問を持たれる方も多いのではないかと思います。ふるさと納税の特徴とは、以下の通りです。
・自分が応援したい地域にお金を寄付できる
・寄付のお礼として特産品などがもらえる
・寄付したお金の分、翌年の税金が安くなる
ふるさと納税とは、自分が応援したい地域に寄付をすることで、地元の特産品がもらえたり、翌年の税金が安くなるお得な制度です。
簡単に言うと、応援したい自治体を選んで寄付すると、お礼の品が届くという内容です。
ここで注意したいのが、自分の住んでいる地域以外の自治体を選ぶ必要があるという点です。
自分の住んでいる地域ではなく、応援したい他の地域にすることで、その寄付したお金の大部分が翌年の住民税や所得税から引かれます。
そして、その寄付に対するお礼として、自治体から地元の特産品やサービスがもらえるのです。
2.ふるさと納税のメリット
ふるさと納税をするメリットは、以下の通りの点があります。・特産品がもらえる
寄付をした自治体から、特産品やサービスが贈られます。
地元で取れた新鮮な野菜や果物、お肉、魚介類、さらには温泉宿泊券や工芸品など、バラエティ豊かな品々があり、選ぶ楽しさもあります。
・税金が控除される
寄付金のうち、自己負担額2,000円を超えた部分は、翌年の住民税や所得税から控除されます。
つまり、実質的に2,000円の負担のみで特産品を楽しめちゃいます!
・地域を応援できる
自分が特に思い入れのある地域や、応援したい自治体に寄付することで、地域に貢献することができます。
3.ふるさと納税の具体的なやり方
ここからは、ふるさと納税を実際に始めるための具体的なやり方を解説していきます。
◎寄付を始める前に
ふるさと納税を始める前に、まずは自分がいくらまで寄付できるかを確認しましょう。この寄付上限額は、年収や家族構成によって異なります。
インターネットには「ふるさと納税シミュレーター」という便利なツールがたくさんあるので、これを使って簡単に調べることができます。
シミュレーターを使って計算した寄付上限額を目安に、寄付先や寄付額を検討しましょう。
以下のシミュレーターではご自身の年収から簡単に調べることができるので、是非利用してみてくださいね!
ふるなび/控除上限額シミュレーション こちらの「かんたん!簡易シミュレーション」を使うと、かなり簡単に計算ができるのでオススメですよ!
簡易シミュレーションに慣れてきたら「本格シミュレーション」の方を使ってみるといいと思います。
◎寄付の流れ
ふるさと納税のやり方は、実はそれほど難しくありません。以下の流れで進めていくだけでOKです!
1.サイトを選ぶ
寄付上限額がわかったら、次にふるさと納税をするサイトを選びます。
それぞれ特徴があるので、ご自身にあったサイトを選んでください。
ちなみに私のオススメは「ふるさとチョイス」です!
返礼品の種類が豊富でたくさんの商品の中から選ぶことができ、品目や寄付金の使い道からも詳細に検索ができ、初心者にも使いやすいです!
楽天ふるさと納税:ポイント還元が魅力です。楽天市場のキャンペーンと組み合わせることで、さらにお得に利用できます。ポイント還元率が高くママたちにも人気があります。
※楽天ふるさと納税はポイント付与が廃止される可能性がありますので、今後は注意が必要かもしれません。
ふるなび:ふるなびコイン還元があり、特に家電の返礼品が充実しています。
ヤフーのふるさと納税:PayPayポイントが貯まるので、PayPayユーザーには特におすすめです。
ふるさとプレミアム:Amazonギフト券が還元されるキャンペーンが頻繁に行われています。
ふるさとチョイス:サイト限定のお礼の品が多く、選択肢が豊富です。
2.寄付したい自治体や商品を選ぶ
ふるさと納税を申し込むサイトが決まったら、次は寄付先の自治体とお礼の品を選びましょう。
ふるさと納税専用サイトには、全国の自治体が提供するさまざまなお礼の品が掲載されています。
中には人気の品がすぐに売り切れることもあるので、早めにチェックしておくといいでしょう。
特に思い入れのある地域がない場合は、自分の欲しい商品から寄付先を選んでOKです!
商品が多すぎて選べない…という方は、人気ランキングから選ぶのもオススメです。
また、自分の住んでいる自治体を選んでしまうと、寄付だけがされてお礼の品が届きませんので、そこにも注意してください!
ちなみに私は食品ならお米を選ぶことが多いです。4人家族なのでお米の消費は多いですし、美味しいお米を食べられて家族も喜んでいます!
3.寄付の申し込み
寄付したい自治体や商品が決まったら、いよいよ寄付の申し込みをします。『楽天ふるさと納税』や『ふるなび』のようなふるさと納税サイトで寄付の申し込みをすると、自治体ごとのページで詳しい手順が案内されているので、指示に従って手続きを進めます。
ここでは例として、育児用グッズのSAMOEのお食事エプロンを、楽天ふるさと納税のサイトから申し込みをする場合で説明します。 楽天ふるさと納税のサイトで、「SAMOE」と検索します。
表示された商品の中から、好きな物を選びます。 「寄付金の用途」や「ワンストップ特例制度について」など、選択する項目がいくつかあるので、当てはまる選択肢をクリック、「寄付を申込む」ボタンをクリックしていきます。
「内容に同意し買い物かごへすすむ」をクリックします。
「買い物かご」から「ご購入手続き」に進み、あとはオンラインショッピングのような感じで購入者情報などを入力していけばOKです!
◎ ワンストップ特例制度とは?:ワンストップ特例制度は、ふるさと納税をしたときに、確定申告をしなくても税金の控除を受けられる便利な制度です。
※ただし、1年間に5つ以下の市町村にふるさと納税をした場合、給与所得者(お給料をもらっている人)であることなどの条件があるので注意しましょう。
申し込み自体はとても簡単なのですが、注意したいのが、誰の名前で申し込みをするかということです。
例えばご主人に収入があり、奥様に収入がない場合、収入のあるご主人の名前で申し込まないと税金の控除が受けられなくなってしまいます!
この点は十分注意しましょう。
4.寄付金の支払い
寄付の申し込みが完了したら、クレジットカードや銀行振込で寄付金を支払います。この時にも注意したいのが、ふるさと納税を申し込んだ方とお金を支払う方が一致している必要があるという点です。
ふるさと納税で納めたお金を税金から引いてもらうためには、後で確定申告などをする必要があります。
確定申告などをする際に、ふるさと納税をした人と控除を受ける人が一致していた方が手続きが面倒にならずに済みます。
5.寄付受領証明書を受け取る
寄付が完了すると、後日、自治体から「寄付受領証明書」が送られてきます。この証明書は、税金の控除を受けるために必要になります。
確定申告をする方も、ワンストップ特例制度を利用する方も、この証明書を大切に保管しておきましょう。
この証明書は、確定申告後も念のため保管しておくと良いですね。
◎ 寄付受領証明書とは?:寄付金額や寄付日、寄付先の自治体名が記載された公式の証明書です。この証明書を提出することで、税金の控除を受けることができます。
6.お礼の品が届く
寄付をした自治体から、お礼の品が送られてきます。これが一番のお楽しみですね!
7.確定申告orワンストップ特例制度の手続き
最後に、税金の控除を受けるための手続きを行います。確定申告をする場合と、ワンストップ特例制度を利用する場合で手続きが異なります。自分に合った方法を選びましょう。
・確定申告の場合
寄付受領証明書と必要な書類を用意し、税務署で確定申告を行います。
確定申告は2月中旬から3月中旬までの間に行う必要がありますので、忘れずに手続きを行いましょう。
また、確定申告は「e-tax(イータックス)」というサイトからオンラインで手続きをすることも可能です。
「個人の方」→「確定申告書等の作成はこちら」→「作成開始」→「e-taxで提出する」という手順で進めていきます。
「○○年分の申告書等の作成」→「所得税」に進むと、必要書類が表示されますので、手元に用意して入力を進めていきます。
画面に表示される指示に従って入力していきましょう。
↓↓↓ 確定申告のオンライン申請はこちら
e-tax(イータックス)
詳しいやり方は、初心者向けにふるさと納税と確定申告についてわかりやすく解説しているサイトもありますので、参考にしてみてください!
ふるさと納税の確定申告 手順と書き方を税理士が解説 | 記入例付き
・ワンストップ特例制度の場合
寄付先の自治体から送られてくる「ワンストップ特例申請書」に必要事項を記入し、寄付受領証明書と一緒に自治体へ提出します。この手続きを行うことで、翌年の住民税が自動的に減額されます。
引用:さとふる公式サイト
ワンストップ特例制度が利用できる方は、以下の条件が当てはまる方です。
当てはまらない方は、確定申告をする必要があります。
・ふるさと納税以外の確定申告が不要な給与所得者(会社員など)の方
・医療費控除や初年度の住宅ローン控除を受ける必要がない方
・1年間(1月~12月)のふるさと納税の寄附先が5自治体以内である方
◎控除について
ふるさと納税では、寄付金のうち自己負担額2,000円を超える部分が税金から差し引かれ(控除される)ます。この控除を受けるためには、確定申告またはワンストップ特例制度を利用する必要があります。
・確定申告
自営業の方などは、翌年の確定申告でふるさと納税で寄付した金額を申告します。この際に、寄付受領証明書が必要になるので、忘れずに準備しましょう。
・ワンストップ特例制度
確定申告が不要な給与所得者(サラリーマンなど)の場合、ワンストップ特例制度を利用することで、確定申告をしなくても簡単に税金の控除が受けられます。
寄付先の自治体に申請書を提出するほか、オンラインでも手続きができます。
4.ふるさと納税の楽しみ方と注意点
ここでは、ふるさと納税の楽しみ方や、初心者が気をつけたいポイントについてお話しします。◎ふるさと納税の楽しみ方
ふるさと納税をうまく活用している方の中には、毎年ふるさと納税を利用して家族全員分の年末のごちそうを準備するという楽しみ方もオススメです!
例えば、高級なお肉や海産物を選んで、年末年始の食卓をごちそうで豪華に飾ることができます。
さらに、人気の温泉宿泊券を活用して家族旅行を計画するのもいいですよね!
・例:Aさんの場合(年収700万円)
ふるさと納税を活用して、毎年12月に寄付を行っています。寄付先は、北海道や宮崎県などの食材が豊富な地域です。
年末に豪華なカニや黒豚しゃぶしゃぶを家族で楽しみながら、実質的な自己負担額は2,000円のみです。
◎ 初心者が気をつけたい注意点
ふるさと納税を初めて行う際には、いくつかの注意点があります。
これらをしっかり押さえておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。
・上限額の計算ミスに注意
ここでも注意したいのが、申込者と、上限額が設定されている方の名前を同じにするということです。
また、ふるさと納税の寄付額が控除上限を超えてしまうと、その分は税金が控除されず、全額自己負担となってしまいます!
事前に寄付上限額をしっかり確認し、その範囲内で寄付を行うようにしましょう。
・ワンストップ特例制度の申請漏れ
ワンストップ特例制度を利用する場合、申請書の提出が必要です。
この手続きを忘れてしまうと、税金の控除を受けられなくなるため注意が必要です。
確定申告は、毎年2月16日~3月15日までです。
ふるさと納税をして確定申告が必要な場合、必ずこの時期に確定申告を済ませておく必要があります。
・寄付先の自治体の選び方
特産品だけでなく、その地域への思いや応援したいという気持ちを大切にしましょう。
そうすることで、ふるさと納税の本来の趣旨である「地域貢献」を実感することができます。
また、寄付する先は自分の住んでいる自治体以外にしましょう!
自分の住んでいる自治体にに寄付すると、寄付だけがされてお礼の品が届かない!ということになってしまいます。
ふるさと納税をすると、寄付した分だけその年の税金から控除することができます。
控除されるには、その年の12月31日までに寄付をしなければなりません。もし1月以降に寄付すると、その年の税金からの控除ではなく、その翌年の税金を減らすことになってしまいます。
また、あまり12月末ギリギリに申し込むと、希望の商品が売り切れていたりするので、余裕を持って申し込むことをオススメします。
5.まとめ
ふるさと納税は、実はそれほど難しくなく、初心者でも簡単に始められるお得な制度だったんですね!税金の控除を受けながら、日本各地の美味しい特産品やサービスを楽しむことができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
この記事を参考に、今年はふるさと納税デビューを果たして、地域を応援しながら充実した日々を過ごしましょう!
ふるさと納税を通じて、特産品を楽しみながら、地方を応援できるこの制度を、ぜひ活用してみてください。
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