赤ちゃんの離乳食が始まると、栄養のバランスを保つためにフォローアップミルクを検討するママやパパも多いと思います。
「フォローアップミルクへはいつから切り替えたらいいの?」
「フォローアップミルクはいつまで飲ませるのか、やめどきがわからない!」
と悩んでしまうこともありますよね。
私も二児の母ですが、いつからフォローアップミルクにするのか、どうやって切り替えたらいいのか迷いました。
この記事では、フォローアップミルクをいつからいつまで与えればいいのか。
その特徴や役割を詳しく解説し、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしていきます!
目次
1.フォローアップミルクとは?
フォローアップミルクとは、簡単に言うと赤ちゃん用の補完食品の一種です。
一般的に、生後9ヶ月から3歳ごろまでの乳幼児に対して、母乳や育児用ミルク、離乳食では摂取しきれない栄養素を補う目的で与えるものとされています。
離乳食や母乳だけでは不足しがちな
・鉄分
・タンパク質
・カルシウム
・ビタミン
・ミネラル
などが含まれています。
2.育児用ミルクとの違い
混同されがちな育児用ミルクとフォローアップミルクですが、比較してみると違いがよくわかります。
育児用ミルク | フォローアップミルク | |
対象月齢 | 新生児~1歳まで | 生後9ヶ月~3歳まで |
目 的 | 母乳の代わりとして与える | 牛乳の代わりとしての栄養補助 |
成 分 | 母乳にできるだけ近い成分設計で、ビタミン類やミネラル類、オリゴ糖などを配合 | タンパク質、脂質、ビタミンA・D・Eなどのビタミン類、カルシウム・鉄・亜鉛などのミネラル類、DHAなどの多価不飽和脂肪酸 |
特 徴 | 栄養成分が母乳に近く、消化吸収が良い点に重点を置き作られている。 厚生労働省により基準が設けられていて、乳児に必要な栄養素は必ず含まれている。 | 離乳食の偏食などにより栄養バランスが気になった際に使用する。 育児用ミルクより牛乳に近いが、牛乳より鉄分を豊富に含んでいる。 食事から摂る摂取基準を考慮して、牛乳より脂肪量が少ない。 |
育児用ミルクは、「母乳の代わり」として赤ちゃんに飲ませるものです。
そのため、母乳をお手本に作られており、母乳になるべく近い成分設計となっています。
与えられる月齢も、離乳が完了する1歳頃までとなっています。
一方でフォローアップミルクは、「離乳食の偏りなどで不足しがちな栄養を補うもの」で、牛乳の代わりの飲み物です。
牛乳は離乳食期の赤ちゃんに飲ませるにはタンパク質が多く、鉄分が少ない上、1歳未満の赤ちゃんには飲ませることができません。
そのために、生後9ヶ月ごろから飲ませられるフォローアップミルクがあります。
離乳食が順調に進んで、なんでもバランス良く食べてくれるなら必ずしも飲ませる必要はありません。
しかし、食べムラや好き嫌いなどで栄養バランスが気になる場合には、フォローアップミルクを活用するのもいいと思います。
特にフォローアップミルクには「鉄分」が豊富に含まれています。
赤ちゃんは、ママのお腹にいるときから体内に鉄分を蓄えていき、生まれた後もその蓄えた鉄分でまかなっていくと言われています。
しかし生後5ヶ月ごろになると、蓄えていた鉄分が不足するため、鉄分不足になることが多いのだそうです。
その鉄分不足を補うために、フォローアップミルクには鉄分が多く含まれているのですね。
3.フォローアップミルクはいつから始める?
赤ちゃんが離乳食を始めると、
「そういえばフォローアップミルクっていつから飲ませていいんだろう?」
と疑問に思いますよね。
ここでは、フォローアップミルクはいつから始めてよいのか、始める際のポイントなどをまとめてみました。
(1)フォローアップミルクの開始時期
赤ちゃんにフォローアップミルクを飲ませる目安となるのは、以下の通りです。
・3回食が定着するころ
・生後9ヶ月ごろ
・ハイハイやつかまり立ちをするころ
赤ちゃんの成長や離乳食の進み具合などは、個人差が大きい部分でもあります。
また、フォローアップミルクの製品によって開始推奨月齢が異なりますので、購入する前に確認してみましょう。
具体的な使用開始時期に迷ったら、小児科医に相談してみるのもいいですね。
(2)フォローアップミルクの始め方のポイント
いざフォローアップミルクを飲ませるとなっても、いきなり「今日から全てフォローアップミルク!」とするのはちょっと待ってください!
赤ちゃんが今まで飲んでいた母乳や育児用ミルクから切り替えるときは、フォローアップミルクの味に慣れるように、徐々に切り替えるようにします。
最初は50mlなどの少量からスタートして、赤ちゃんの反応を見ながら、少しずつフォローアップミルクの量を増やしていきます。
育児用ミルクや母乳と併用しても問題はありません!
例えば我が家の場合、朝食後は育児用ミルク、昼食後はフォローアップミルク、というように一日の中で使い分けて切り替えて行きました。
そのかいあってか、二人ともスムーズにフォローアップミルクへ移行することができました!
赤ちゃんの様子を確認しながら、少しずつ切り替えていってあげてくださいね。
(3)フォローアップミルクはなにで飲ませる?
育児用ミルクは哺乳瓶で飲ませるパパやママが多いと思います。
「フォローアップミルクも今までと同じよう哺乳瓶でいいのかな?」
もちろん、哺乳瓶で飲ませることに問題があるわけではありません。
哺乳瓶でないとフォローアップミルクを飲んでくれない場合などは、はじめは哺乳瓶で飲ませてあげていいと思います。
かくいう我が家も、はじめは哺乳瓶で飲ませていました。
1歳を過ぎたあたりからストローで飲めるようになり、そこからストローマグで飲ませるようになりました。
2歳頃になると生活習慣が定着しはじめ、この頃を過ぎると哺乳瓶への依存や執着が強くなり卒業が困難になるといわれています。
はじめは哺乳瓶で飲ませていても、1歳半ごろまでにストローやコップで飲めるように練習していくといいですね。
4.フォローアップミルクの与え方と注意点
□離乳食の進みが遅い
□食べムラがある
□偏食・少食である
□好き嫌いが多い
□医師や栄養士から勧められた
以上のような気になる点がある場合、フォローアップミルクで足りない栄養を補うことができます。
(1)必ずしも飲ませなければいけないものではない
フォローアップミルクは栄養バランスを補助する食品です。
順調に成長している赤ちゃんなら必ずしも無理に飲ませる必要はありません。
”フォローアップミルクは母乳代替食品ではなく、離乳が順調に進んでいる場合は、
摂取する必要はない。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重
増加が見られない場合には、医師に相談した上で、必要に応じてフォローアップミル
クを活用すること等を検討する。”
引用:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
このように注意喚起されているように、まずは赤ちゃんにフォローアップミルクが必要かどうか、慎重に判断する必要があります。
(2)はじめは少量からスタート
フォローアップミルクを初めて与える場合、少量ずつ試していくことをおすすめします。
赤ちゃんが初めて飲むフォローアップミルクの味に慣れさせる目的もありますが、腸内環境が変わり便秘や下痢を引き起こす場合があるからです。
便の状態も観察しつつ、赤ちゃんの様子も確認しながら少しずつ切り替えていってあげるといいと思います。
また、製品によって使用開始時期が異なるので、メーカーのホームページや製品の注意書きなどを確認すると安心です。
(3)量やタイミングに注意!与えすぎは禁物
フォローアップミルクはあくまで「離乳食で足りない栄養を補助するもの」です。
手軽に栄養バランスがとれるから…といって食事の代わりにフォローアップミルクを与えるのはNG!
栄養バランスが心配な場合は、まずは離乳食から栄養を摂るようにしましょう。
また、フォローアップミルクを飲ませるタイミングも重要です。
離乳食の前に与えてしまうと、お腹がいっぱいになってしまって離乳食を食べてくれないことも…。
フォローアップミルクを与える場合は、食事と食事の間や、食事の後などに飲ませるようにしたほうがいいですね。
5.フォローアップミルクはいつまで飲ませていいの?
フォローアップミルクをいつまで飲ませていいのか、明確な決まりはありませんが、目安としては「3歳頃まで」とされています。
フォローアップミルクには推奨年齢があります。
開始時期は9ヶ月から1歳ごろなどと、製品によって違いはありますが、いつまで飲ませるかの目安はほとんどの製品で3歳頃までとなっています。
食事が十分に食べられるようになり、鉄分などの栄養の偏りがなくなってくれば、フォローアップミルクを卒業するタイミングです。
体重増加が順調に進んでいる場合には、少しずつ量を減らしていきましょう。
うちの二人の子どもたちも1歳頃からフォローアップミルクを飲ませていました。
食事を食べる量が増え、牛乳を飲めるようになった2歳前にフォローアップミルクを卒業しました。
意識して卒業させたというよりは、子ども自身が自然と欲しなくなった感じです。
お子さんの成長に合わせて、フォローアップミルクを上手に活用してくださいね。
6.まとめ
この記事では、フォローアップミルクの特徴や活用の仕方などをご紹介しました。
ポイントは以下の通りです。
・フォローアップミルクとは、「離乳食では不足しがちな栄養を補うもの」・生後9ヶ月ごろから、3回食が定着するころから始める
・必ずしも必要ではないが、栄養を補うが気になるときに使用
・3歳までを目安に、食事が十分にとれるようになったら減らしていく
以上のポイントを押さえて、お子さんの成長に合わせて上手に活用してくださいね♪
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