赤ちゃんが自分でごはんを食べるようになると、
親としては成長を感じる一方で、
食器をひっくり返したり食べ物を投げたりすることに悩まされますよね。

この記事ではそんな「遊び食べ」の対策とオススメの商品をご紹介します。

「遊び食べ」に定義はありませんが、一般的に次のようなことを言います。

・手やスプーンで食べ物をぐちゃぐちゃにする
・食べ物をわざと落としたり、机になすりつけたりする
・食器を投げたり落としたりする
・スプーンやフォークで食器や机を叩く
・椅子の上で立ち上がる

またこれらの「遊び食べ」は個人差がありますが、
離乳食後期くらいから3歳くらいまでの時期に見られます。

大人は、これを「遊び」として認識しますが、
子どもにとっては大切な発達、成長の過程でもあります。

というのも、「遊び食べ」の行動は、好奇心に基づく探索行動の一種だからです。

「これを叩くとどんな音がでるのかな?」
「潰してみたら、どうなるだろう?」
「熱いのかな?ふわふわしているのかな?」

子どもは興味を持って、いわゆる「実験」をしているのです。
そして、こういった体験を通して、「食」を学んで理解をしていくのです。

とはいえ、せっかく作ったごはんが無駄になったり、
床や机を掃除しなければならなかったりするのは大変ですよね。

私も「成長過程で仕方のないこと」と理解しつつも
イライラして怒ってしまったことは数え切れません。

そういったイライラを少しでも軽減できるよう、対策をご紹介していきますね。

「遊び食べ」にはいくつかの原因があります。
以下ではさまざまな場面での「遊び食べ」に対する対処法をご紹介いたします。

(1)ほどほどで食事を切り上げる

お腹がいっぱいになって遊んでしまう場合は、
「ごちそうさま」をして食事を切り上げましょう。

食事を始めてすぐに遊んでしまう場合は、
お腹がすいていないということもあるかもしれません。
食事のタイミングを見直してみるのもいいですね。

また、食事の前にジュースやミルク、お菓子を与えていないか確認してみましょう。

(2)家族など他の人も一緒に食卓を囲む

大人でも、一人で食べるご飯は味気ないし寂しいな、と感じることはありませんか?
また「家では食べないけど、保育園ではよく食べる」という話もよく聞きます。

それは一緒に食べる人の存在があるからです。
大人でも子どもでも、楽しいと食が進むもの。
家族で食卓を囲み、楽しい時間を共有してみましょう。

(3)子どもが食事に集中できる環境にする

食事と遊びを区別するためには、切り替えも重要です。
テレビをつけていないか、
おもちゃなど子どもの気になるものがないかチェックしましょう。

一番良いのは食事スペースと遊ぶスペースを分けることですが、
難しい場合はおもちゃに布をかけておくという方法もありますよ。

次に、「遊び食べ」に対して役に立つ便利なグッズをいくつかご紹介いたします。

(1)ひっくり返しにくい食器

ひっくり返しにくい食器にはいくつかの特徴があります。
まず、食器自体が安定していることが重要です。

次に、赤ちゃんが食器をひっくり返すことができないように、
食器はテーブルにしっかりと固定されている必要があります。

また、食器の形状や素材もひっくり返しやすさに影響を与えます。
筆者が実際に使ってみてオススメだったのがシリコン製のもの。

シリコンは柔軟性があり、テーブルに密着するため、ひっくり返しにくくなります。
また、食器洗い機や電子レンジに対応しているものが多いため、お手入れが簡単なところも魅力です。

その中でもシリコン製で特にオススメの食器は、
ezpzのハッピーマットkawaiiZOUのシリコンボウルの2種類です。

・ezpz ハッピーマット

シリコン製のマットが特徴で、テーブルにピタッと密着します。
赤ちゃんが食器をひっくり返そうとしても、
マットがテーブルにしっかりとくっついているため、食器が動きません。

また、ハッピーマットは面積が広いため、
赤ちゃんの食べこぼしをキャッチすることもできます。

テーブルがついているタイプのベビーチェアを使っている場合は、
マットが収まるかどうか、テーブルのサイズを確認してみてくださいね。


ezpzハッピーマット

・kawaiiZOU シリコンボウル&スプーンセット

裏に吸盤がついているボウル型のお皿で、テーブルにぴったり吸着するため、
お皿をひっくり返したり、食べ物を床に落としたりすることが少なくなります。
スプーン付きなのでスプーン練習にも使えます。

くすみカラーがかわいく、他にはないようなおしゃれな色味も魅力のひとつ。

テーブルにくっついた部分は端をめくれば簡単にはがせますが、
日々大人の仕草やようすを観察し、学習している子どもは、
そういった場面を見てマネをするようになるので、注意が必要です。

わが子も例外ではなく、隙を狙って吸着部分をはがしてひっくり返したこともありました。
絶対にひっくり返さないとは言い切れないので、見守りが大切となります。


kawaiiZOU シリコンボウル&スプーンセット

(2)ベビーチェアの下にマットを敷く

ひっくり返された時は悲しくなったりイライラしたりする一方、
「片付けがめんどくさい!」となる方も多いのではないでしょうか。

あらかじめ床にシート等を敷いておくことで、後片付けが簡単にできますよ。

私のオススメはダイニングマットです。

これは子どもが生まれる前から敷いていたものですが、
飲み物をこぼされた時でもさっと拭くだけで簡単にお掃除ができますし、
広範囲のマットなので、遠くまでご飯を投げられても対応できるのが嬉しいポイント。

難点は静電気で埃が付いてしまうこと。
大きさがゆえに、裏まで掃除しようと思うとかなり大仕事になってしまいます。


ダイニングマット 180×240cm

「ずっと敷いておくのはちょっと…」と思われる方は、
マスカーフィルムレジャーシートで対策するのもオススメ。

マスカーフィルムは百均でも購入できるのでかなりお手頃です。
また、「遊び食べ」の対策以外にも、粘土遊びや工作などにも使用できます。

汚れた際はお掃除をしなくても、
フィルムをまとめるだけで一瞬でキレイになるのもメリットです。
ただし、薄いため破れやすいことや、毎回敷くのが面倒、といった点がデメリットです。

レジャーシートもよく耳にする対策アイテムです。
繰り返し使える反面、
清潔さを保つために洗ったり干したりする作業は少し面倒かもしれません。

それぞれ使い勝手が違いますので、ご自身の性格に合わせて対策してみてくださいね。

(3)お食事エプロン

お食事エプロンの中でイチオシなのは、SAMOEのエプロン「オールカバーエプロン」です。

SAMOEのエプロンはランチマットとお食事スタイが一体化したロングデザインで、
テーブルと椅子のすき間に落ちていく食べこぼしをエプロンがキャッチしてくれます。

お洋服やテーブルを汚れからカバーできるため、
食後の後片付けの負担を軽減できます。

個人的に一番の魅力だと思っているのは、
食べこぼしキャッチポケットに変形できるところです。

家では環境が整っていて、吸盤を使ってテーブルをエプロンで覆うことができても、
外出時にはなかなか難しいですよね。
そんな時に食べこぼしキャッチポケットに変形することで、
床やズボンに食べこぼすことなく、外でもストレスフリーにお食事ができます。

コンパクトに畳めるので、外出時に持ち出しやすいのもメリットですよ。

また、SAMOEのエプロンは首回りや手首のサイズ調節が可能です。
そのため、0歳~3歳頃まで長く使うことができます。

また水を弾くため、汚れが取れやすいのも特徴です。

ケチャップやカレーなど、汚れが落ちにくい食べ物がついてしまった場合も、
一度洗ってから日光に当てると汚れがキレイに落ちます。

ただ、公式サイトの商品ページでは「陰干し推奨」と記載があるので、
天日干しされる際はご自身の判断で行ってくださいね。

お気に入りのエプロンを清潔に保ちながら、長く使えるのは嬉しいですよね。


お食事エプロン 「オールカバーエプロン」 | SAMOE

食べこぼしは何が落ちていても不快ではありますが、
掃除するなら楽な方がいいですよね。

以下では後片付けが簡単なメニューや代替品を紹介します。

(1)おやき

手づかみの定番メニューではありますが、
実は作るのもお掃除も簡単なのがおやきです。

ブロッコリーのように散らばりやすい野菜も、
軟飯のようにべちゃっとしてしまうものも、
おやきにすると後片付けがとっても楽。

おやきのベースはじゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、豆腐、ご飯などなんでも大丈夫。
ベビーフードの余りに片栗粉を混ぜて焼いちゃうのも簡単でオススメです。

(2)納豆

納豆を与える方も多いと思いますが、
ネバネバの納豆をひっくり返されたり机の上でぐちゃぐちゃにされたりしたら、
イライラも増してしまうのではないでしょうか。

「遊び食べ」がひどい時には、粉末の納豆を使用してみてもいいかもしれません。
オススメの商品は納豆そのものが入った「こな納豆(匂い粘りひかえめ)」です。

こちらの商品は粉末で使いやすい上に、
納豆特有の匂いや粘りが控えめなので、
納豆が苦手な方でも使いやすい商品です。

私も息子も納豆が得意ではないのですが、
この商品は食べやすいため、気軽にご飯にかけて食べることができています。


そのもの「こな納豆」 

(3)ご飯

食卓に必ずと言ってもいいくらい出てくるものですが、
ご飯も掃除しにくいもののひとつですよね。
また、手づかみの時期には「手についてしまって嫌」と思われるかもしれません。

そんな時にオススメなのが「おにぎらず」。
我が家では2歳をすぎた今でも定番のごはんです。

作り方は簡単!
海苔にご飯を薄く盛り、
もう1枚海苔をのせてキッチンバサミで一口サイズにカットします。
少し手間に感じるかもしれませんが、手の汚れや机の周りの汚れは少なくなります。

慣れるまでは、もしかすると最初は上手く切れないかもしれません。
私は不器用なため、うまく切れなくて、
SNSを見ながら「どうしてみんなキレイにできるの?」と思っていましたが、
夫がキレイに切る方法を教えてくれたのでご紹介します。

ポイントは指の位置です。
写真のようにハサミの両側を指で挟みこむようにしています。
こうすることで、切られる側の海苔が浮いてくることがなくなり、
不器用で雑な私でも比較的上手に切ることができました。
ぜひ試してみてくださいね。

※海苔はヨードを含みます。
「おにぎらず」にはたくさんの海苔を使いますので、
毎食毎日「おにぎらず」を食べるといったように偏った食事にならないようにしましょう。

一生懸命作ったのに、ご飯で遊ばれたり食器をひっくり返されたり。
悲しい気持ちと抑えられない怒りとで、
思わず声を荒らげてしまうこともあるとは思いますが、
便利グッズなどで対策をして、ストレスを軽減し、楽しいお食事時間を過ごしましょう♩

ライター:AZUMI

第一子出産を機に離乳食アドバイザー、幼児食アドバイザーの資格を取得。
だしソムリエの資格を持っていたことから、離乳食とだしの関係に興味を持ち、
離乳食おだしインストラクターの資格を取得。

親が笑顔だったら子どももハッピー!をモットーに子育てをしています★
現在は仕事をしながら、子育て中の食事に関する悩みを持つ方々の相談会を実施しています。