生後5~6ヶ月から始まる離乳食。
「栄養のことも考えつつ、簡単にできるレシピが知りたい」
「朝は特に忙しいから、楽に時短で用意できるものが知りたい」
この記事では、そんなママにぴったりな朝ごはんレシピをご紹介します。
目次
①離乳食の役割とは
赤ちゃんが成長するにつれて母乳・ミルクだけでは鉄分やビタミン、カルシウムなど 栄養素が不足しやすくなります。
そのため、成長に必要な栄養素を補給する役割を果たすのが離乳食です。
食べ物から栄養補給ができるように消化機能を慣らしていきながら、徐々に母乳やミルクの量を減らしていくのが目的です。
その他には
〇かむ力・飲み込む力を育てる |
舌やあごを使ってしっかり咀嚼運動ができるようになる |
〇味覚を育てる |
少しずつ甘味・酸味・塩味・旨味・苦味を経験させる |
〇生活習慣を整える |
毎日決められた時間に食べることで、朝昼晩の区別がつくようになる |
〇食べる意欲、好奇心を育てる |
「あれを食べたい」などの欲求を通して、食の楽しさや生きることの好奇心を育てる |
といったように、離乳食はただ食べるだけではなく、生きる上でたくさんの役割を持っています。
②初めての日は何から食べさせたらいいの?
(1)初めての日は10倍粥小さじ1から
お米は消化吸収がよく、体への負担が少ないため、離乳食のスタートに最適な食材。
時期に合わせておかゆのかたさを変えて与えます。
離乳食の進め方について、詳しく書かれている以下の記事も参考にしてみてくださいね。
〇生後5か月から食べられる食材一覧表
引用元:the kindest magazine
〇離乳食初期にあげる離乳食の目安時間
引用:the kindest magazine
(2)すりつぶしの手間なし!米粉で作る10倍粥
初期の頃は米1:水10で炊いた10倍粥を、熱いうちにブレンダーやすり鉢で滑らかになるまですりつぶすのが主流ですが、とっても手間がかかりますよね。
そこで、すりつぶす手間が省ける米粉で作れる10倍粥の作り方をご紹介します。
〇米粉でできる10倍粥
【材料】
・米粉 小さじ1
・水 50cc
【作り方】
①大きめの耐熱容器に米粉、水を入れダマにならないようによくまぜる
②500wレンジで30秒温めて、取り出してよくまぜる
③さらに30秒温めて、とろみが出たら粗熱をとる
※吹きこぼれないように様子をみながら加熱しましょう。
*アレンジレシピ
離乳食を始めて3週目ごろから豆腐、白身魚、しらすなども食べられるようになるので 、タンパク質源としてプラスしてみましょう。
豆腐は木綿豆腐のほうが栄養的には優れていますが、つぶして与えるには「絹ごし豆腐」のほうがやわらかく、舌触りもなめらかなのでおすすめです。
〇豆腐入り10倍粥
【材料】
・絹豆腐25g
・米粉 小さじ1
・水 50cc
【作り方】
①豆腐を小さめのポリ袋に入れて手でもんでつぶす
②ポリ袋の角を切り、大きめの耐熱容器に出す
③そこに米粉、水を加えて混ぜ、電子レンジで500Wで1分40秒温める
④かきまぜて粗熱をとる
※吹きこぼれやすいので、大きめの耐熱容器がおすすめです。
③10倍粥に慣れたらパン粥をあげてみよう
お粥に慣れてきたら、塩分・油脂・糖分が比較的少ない「食パン」を使ってパン粥を作ってみましょう。
パン粥は食パンに対して4~5倍の水や粉ミルクを加えてとろとろに煮て作るのが基本。
最初のうちは小麦や卵・牛乳などの食物アレルギーに注意して、様子をみながら少量ずつ与えるようにしましょう。
食パンの「みみ」は、かたさと苦味があるので取り除きましょう。サンドイッチ用のパンを活用してもOKです。
なお、ロールパンは食パンの2倍以上の脂質を含んでおり、この時期はまだ消化しにくいため、与えるのは7~8ヶ月ごろから少量にするとよいでしょう。
(1)食パンを使ったミルクパン粥 レンジ活用
パン粥は小鍋でとろとろに煮るのが一般的な作り方ですが、案外こげついたり、小鍋をその都度洗うのはママにとっては手間になるもの。
そのため、今回はレンジでかんたんに作ることが出来る「時短レシピ」をご紹介いたします。
作りやすい量でまとめて作って、フリージング容器に冷凍ストックするのもおすすめ。
その場合は風味が損なわれやすいので、1週間位で食べきりましょう。
〇ミルクパン粥
【材料】
・食パン6枚切り 1/6まい
・粉ミルク(お湯で溶いたもの)大さじ2 (30cc)
(↓作りやすい量「6回分」冷凍ストック可)
・食パン6枚切り 1枚
・粉ミルク 150cc
【作り方】
①パン耳を切り落として、白い部分を手でこまかくちぎる
②耐熱容器にパンと調乳したミルクを入れ、よく浸してパンをふやかす
③ふんわりラップをして、500wの電子レンジで1分温め、スプーンでよくつぶし粗熱をとる
※水分が足りなければ湯冷ましでのばしましょう。
(2)もっと時短!パン粉でパン粥
「うちの家庭はあさごはん、白ごはん派なんだよね…
こどものためだけに食パン1袋買うのはコスパがちょっと…」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そんな方に、パン粉を使ったおすすめレシピをご紹介。
これだとみみを取り除いたり、こまかくちぎったりする手間も省けて、パン粉だと日持ちもするので経済的です。
〇パン粉でミルクパン粥
【材料】
・パン粉 小さじ1
・粉ミルク(お湯でといたもの) 大さじ1
【作り方】
①大きめの耐熱容器にパン粉と調乳したミルクを入れる
②ふんわりラップして500w電子レンジで1分温めたら、ラップをはがさず2分放置
※こうすることでパン粉が蒸されてふっくら仕上がります
③かきまぜて粗熱をとる
*アレンジレシピ
きな粉も3週目ごろから食べられるので、パン粥に1つまみほど振りかけてよくまぜあわせてきなこミルクパン粥
にアレンジするのもおすすめ。加熱なしでも与えられるので重宝しますよ。
また、以下でご紹介するやさいペーストをパン粥にまぜて、やさいミルクパン粥にするのもおすすめ。
・パン→炭水化物
・粉ミルク→タンパク質
・やさい→ビタミンミネラル
これらの栄養素が補給できて 、栄養バランスもばっちりです。
④大人のご飯を炊くついでに野菜ペースト作り
離乳食を始めて2週目ごろから、ビタミン・ミネラルを含む食材(野菜、果物)も食べられるようになっていきます。
野菜はじっくり加熱すると甘みが増すので、やわらかくゆで、すりつぶしてあげましょう。
水分を含ませたりとろみをつけるとさらに食べやすくなります。
栄養価がのっていておいしさもぐっと引き立つ、旬のお野菜もうまく取り入れてあげると良いですね。
野菜ぺーストはお鍋でやわらかくゆでて、ブレンダーやすり鉢ですりつぶして作るのが一般的ですが、
今回は大人のごはんを炊く時に、炊飯器でいっしょに野菜を炊く方法もご紹介いたします。
炊飯器はじっくり火が通るので甘みも増しますし、手でつぶせるほどやわらかく仕上がるので、実は野菜ぺースト作りにぴったり。
野菜のうまみもお米にうつって、ごはんも普段とはちょっと違うおいしさが感じられますよ。
○炊飯器で人参ペースト作り
【材料】
・お米 いつも炊く合
・人参 1本
【作り方】
①お米はいつも通り洗って水加減も目盛り通りにいれる
②その上に皮をむいて、ヘタを切った人参をまるごとのせて通常通り炊飯ボタンを押す
③炊けたら人参を取り出し、熱いうちにすり鉢かブレンダーでペーストにする
④なめらかになるように少しお湯を足して調整する
⑤粗熱がとれたらフリージング容器に小分けして冷凍ストックしてもOK
今回はにんじんにしましたが、だいこんもおすすめ。
切る時は輪きりで3センチ位にして、水分が多い真ん中を使うようにしましょう。
皮の近くはすじっぽいので厚めにむいてあげるのがオススメです。
〇にんじんミルクスープ
【材料】
・冷凍ストックしておいたにんじんペースト 小さじ1
・粉ミルク(お湯でといたもの) 大さじ2 (30㏄)
【作り方】
①耐熱容器にペーストと調乳したミルクを入れ、500wの電子レンジで30秒ずつ様子を見ながら温める
②ペーストがよく溶けたらかきまぜて粗熱をとる
離乳食のはじめの頃はアレルギーが出ないか確認しながら、1種類ずつ食材を与えていきますが、
さまざまな食材に慣れてくると2つの食材をまぜたメニューも試せるようになっていきます。
その段階になれば、炊飯器に入れる野菜の数も増えていっしょに炊くこともできるようになるので、さらに時短になります。
ストックしておいた野菜ペーストがあれば、朝でも電子レンジでぱっとスープも作れますよ。
また、かぼちゃやじゃがいもなど、煮くずれしやすいものはアルミホイルやラップに包んだり、湯のみに入れてごはんの上に置くようにしましょう。
※ただし炊飯器によってはラップなど推奨されていないメーカーもありますので、ご家庭製品の取り扱い説明書をよく確認した上で調理してください。
その他にも色んなお野菜で試してみてくださいね。
⑤まとめ
離乳食1週目は10倍粥のすりつぶし、2週目からはビタミン・ミネラルを含む食材、3週目からはたんぱく質を含んだ食材・・・と少しずつ食べられる食品が増えていくこの時期。
はじめて与える食材はちょっぴりドキドキするけれど、お子さんの成長をたくさん感じて、ママも楽しみながら離乳食をすすめられますように。
~参考文献~
・ひよこクラブ 付録冊子より
・0~2才まで食べていいものダメなもの早引き食材辞典348
・食材別で作りやすい野菜が好きになる離乳食book