BLW離乳食で食事をしている赤ちゃん


はじめてこの言葉を聞いた人は、きっと誰もが一度は思う「BLWってなに?」という疑問。

今回は、BLWを実際に試したライターの私自身の経験も含めて、「BLWとは?」について話をしていきたいと思います。




BLW=Baby Led Weaning=赤ちゃん主導の離乳食


《 BLW 》

はじめて聞くアルファベットのこの言葉…きっと聞きなれない方が多いと思います。

(わたしもはじめて聞いた時は”BMW”しか頭に浮かびませんでした。笑)


イギリス発祥の《BLW》とは《Baby Led Weaning》の略であり、日本語では《赤ちゃん主導の離乳食》と訳されることが多いです。


そんな《赤ちゃん主導の離乳食》とは、一体どのようなことなのでしょうか?

BLW経験者のわたしが一言で表現するなら、

《赤ちゃんが食べたいものを自分で食べたいだけ食べる離乳食》


息子のBLWをふり返ってみて

この表現がぴったりかなと思いました!



 スプーンであげる従来の離乳食との違いは? 



日本で主流の10倍粥やすり潰したお野菜を、親がスプーンで赤ちゃんに『あーん』と食べさせてあげる従来の離乳食とは、大きく違う点は以下のようなことが挙げられます。


BLWと従来の離乳食の違い

✔️離乳食初期から固形(歯茎で潰せる程度の固さ)の食べものを提供

 →従来の離乳食:ピューレ状のお米やお野菜をあげる


✔️赤ちゃんが自分で手づかみで食べる

 →従来の離乳食:親がスプーンで食べさせてあげる


✔️食べる量は赤ちゃんに任せる

 →従来の離乳食:スプーン1杯などからはじめる




《従来の離乳食》ママがスプーンで食べさせてあげる


《BLW》歯茎で潰せるくらいにやわらかく茹でた野菜を生後6ヶ月の赤ちゃんが自分で口に運んでいる



このようにBLWはママやパパに食べさせてもらうのではなく

赤ちゃんが自分で、自分の食べたいものをえらんで
自分でつかんで、自分で口にもっていって、
自分で食べたいだけ食べる

そして親は安全な環境と食べものを用意して、赤ちゃんが自力でがんばって食べているところを見守りながらいっしょに食事をして、家族でたのしい食事の時間を共有します



 BLWは危ない? 

わたし自身、BLWを調べはじめてまず最初に驚いたことが、離乳食をはじめる生後5〜6ヶ月の赤ちゃんが、ピューレ状ではなくて柔らかく茹でたブロッコリーなどを食べるということでした!!

そしてまず第一に思ったことは
『危なくないの・・・?』ということでした。

おそらく、同じように思う方がほとんどだと思います。


結論から書くと、《窒息のリスクは従来の離乳食と同等または低い》と言われています。


BLWの安全性
✔️生後6ヶ月の赤ちゃんは固形物を消化排泄する機能が出来上がっていると言われている

✔️従来の離乳食は親がスプーンで食べものを口に入れるため、食べものを置く位置によっては詰まりやすいと言われている

✔️BLWは赤ちゃんが自分で口に入れたあとに、大きすぎるものなどを飲み込もうとすると、安全装置の役割をする《咽頭反射》が起きる

 →食べものが詰まる危険を防止する

 →BLWの窒息のリスクは従来の離乳食と同等または低い



勝手なイメージや誤った知識を持っている人から「BLWは危ない」と言われることがありますがその言葉を鵜呑みにして調べる前に諦めるのではなくぜひしっかりとご自分で調べてから、判断していただけたらと思います。



 安全装置の「咽頭反射」とは? 


BLWをはじめたら、おそらく誰もが経験する「オェ」となったり咳こむことは 食べものが喉に詰まるのを防いでくれている証拠です。


《これが咽頭反射=安全装置》なのです。


生後6、7ヶ月の赤ちゃんの場合は、この咽頭反射が舌のかなり手前で引き起こされるようになっています。

そして、咽頭反射を起こすことで飲み込む大きさなどを学習すると言われています。


実際にわたしの息子はBLWスタート時は毎食のように咽頭反射がありました。その後、頻度は減っていくため「学習したんだな〜」と成長を感じました。

しかし、1歳を超えてもたまに詰め込みすぎたりして「オェ」となることはあります!


咽頭反射が起きることはごく当たり前のようなことですが、咽頭反射と窒息は全く異なります。誰でもそうですが食べるものやその時の体調などによっては窒息の恐れもあります。

窒息のリスク回避やもしもの時の対応については、BLWをスタートする前に、日本のBLW協会が出している本やオンラインセミナーなどで、必ず家族みんなでしっかりと学ぶことが大切です!


「BLWの安全性」については勘違いされることもあり、とても大事だと思ったので説明が長くなってしまいましたが、BLWの説明に戻りますね。


先ほどBLWとは《赤ちゃんが自分で食べたいものを食べたいだけ食べる離乳食》と紹介しましたが、一体どういうことなのか、そしてどんないいことがあるのかを、これから紹介していきたいと思います。




 BLWのメリットは? 


《BLWには魅力的なメリットがたくさんある》


書籍やサイトによってさまざまなメリットが紹介されていますが、ここではわたしがBLWを選んだ理由となった、かなり惹かれたメリットをピックアップして紹介します。



✔️子どもと一緒に食事をするための準備と後片付けが一度で済む

✔️家族と一緒に食事をするため、家族団欒のたのしい食事時間をすごせる

✔️赤ちゃんの意思を尊重できる

✔️指先が器用になる

✔️野菜や果物の素材の味をたのしめる

✔️食べる量を赤ちゃんが自分で決める(将来的に肥満になりづらい)

✔️わざわざ離乳食を作らなくていい

✔️むりやり食べさせたりしないから食事自体を嫌いにならない



上の内容を含むBLWのメリットについては、実際に経験してみてどうだったのか、後日詳しく書いていきますね!


まとめ:BLWとは?


結論:赤ちゃんが自分で食べたいものを食べたいだけ食べる離乳食

赤ちゃんが自分で
自分の食べたいものをえらんで

自分でつかんで
自分で口にもっていって

自分が食べたいだけ食べる!



次の投稿《BLWをはじめるには?》ではBLWに関する情報の集め方や、参考になる本やウェブサイトをご紹介していきますね。


ライター:SHIZUKA

札幌にて2020年1月に第一子を出産し、生後6ヶ月からBLWを実践。

現在は東京にて、のんびり屋さんの夫とおっとりとした息子に毎日癒されながらもドタバタとした生活を送っています。

BLWのおかげで息子とのごはんの時間がたのしくて、毎日3食しあわせを感じています♪