皆さんは「BLW(赤ちゃん主導の離乳)」をご存じですか?

親が食べさせるのではなく、赤ちゃんが自分で手づかみで食べるスタイルです。

2人目の離乳食ではスプーンを嫌がるわが子に悩み、たどり着いたのがこの方法でした。

ところが今度は「お通じの悩み」が…。

そこで試したのが、オートミールを使った手づかみおやき。

取り入れてから、わが子のお腹のリズムにうれしい変化が見られました。

この記事では、筆者の体験をもとに「手づかみしやすい」「毎日のお腹に優しい」オートミールの活用法をご紹介します。

同じような悩みを抱えるママ・パパのヒントになれば嬉しいです。

1.BLWにぴったりなオートミールの魅力 

ダイエット食品としても注目されているオートミール。

実は、赤ちゃんの離乳食にも取り入れやすい、便利で栄養豊富な食材です。調理しやすく、手づかみ食にもぴったりでした。

ここでは筆者も感じた、オートミールの魅力についてご紹介します♪

・豊富な食物繊維で毎日のお腹にやさしい

オートミールは穀物の一種で、食物繊維を多く含んでいます。
食物繊維には水に溶ける「水溶性」と溶けにくい「不溶性」の2種類があり、どちらもオートミールにバランスよく含まれています。

不溶性食物繊維:腸内で水分を吸ってふくらむことでカサが増し、自然なリズムを整えるサポートに

水溶性食物繊維:水分を含んで柔らかい状態を保ちやすい


この組み合わせがお腹にやさしいと言われていて、実際に私たち親子もその効果を感じることができました。

赤ちゃんはもちろん、大人にとっても体にやさしい食材なんです。

・栄養価も高い

オートミールには赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンミネラルがたっぷり含まれています。

たとえば、体づくりに役立つビタミンB群やカルシウムなど毎日の食事でしっかり摂りたい栄養素がぎゅっと詰まっています。

豆腐などのたんぱく質や野菜などと組み合わせることで、バランスの良いメニューを作ることができます。

毎日の離乳食作りに無理なく取り入れられる、便利な食材のひとつです。

・BLWスタイルに合った形状で食べやすい

オートミールはお焼きなどの形にまとめやすいため、赤ちゃんが手で持ちやすい形にまとめやすいのが大きな特徴です。

水分量や加熱時間を少し調整するだけで、生地の硬さやまとまり具合をコントロールできるので、成長に合わせたアレンジもしやすく、BLWスタイルにもぴったりです。

BLWの基本である「自分で持って食べる」という赤ちゃんの気持ちに応えやすい食材です。

2.簡単!オートミールのお焼きのレシピ

ここでは、筆者がよく活用していたとても簡単なレシピをご紹介します。

《材料2つで簡単に作れる!オートミールのお焼きのレシピ》

材料】

オートミール  1カップ(200ml)クイックタイプのもの

絹ごし豆腐   150g(3つパックで売っているものの1個分)

       適量(手に塗る用)


【作り方】

1.ポリ袋にオートミールと豆腐を入れてよく揉みます

2.10分ほどおいてふやかします

3.手に油を塗り、丸めてから潰してお焼き型に

4.フライパンで両面焼き色がつくまで焼けば完成!


とても簡単で洗い物も少なく、タンパク質も一緒に摂れることができます。

水分量が少ないレシピなのでわりとしっかりめなお焼きが出来上がります。

1日2〜3枚からはじめて、赤ちゃんの様子に合わせて調整してみてくださいね。

3.オートミールを食べ始めたわが子の変化 

離乳食が進むにつれ、わが子のお通じのリズムが乱れがちになり、気がかりに思うことが増えました。

小児科で水分や食物繊維の摂取についてアドバイスを受け、それを意識して取り入れていましたが、なかなかスムーズにはいかず…。

そんな中で出会ったのが、オートミールお焼きでした。

手づかみしやすいこともあり、好んで食べてくれるようになり、数日後から少しずつお腹の調子に変化が見られました。

排便時に苦しそうな様子が減り、「今日はスッキリ出たね」と安心できる日が増えたのを覚えています。

これはあくまで一例ですが、私にとってはとても嬉しい変化でした。

4.オートミールを活用する上で気をつけたいポイント 

便利で栄養価も高いオートミールですが、赤ちゃんに与える際は次のようなポイントに注意しておくと安心です。

アレルギーに注意

オートミールは比較的アレルギーが起きにくいと言われている食材ですが、初めて食べさせるときは、慎重に進めることが大切です。

オートミールの主原料である「オーツ麦」は、小麦とは異なりますが、製造工程で微量のグルテンが混入することも。

初めて与える際は、少量から慎重に様子を見てあげてください。

・食べすぎておなが緩くなることも

オートミールには食物繊維が豊富に含めれており、赤ちゃんの体質や体調によっては食べ過ぎるとお腹が緩くなってしまうこともあるそうです。

とくに初めて取り入れるときは、少量からスタートするのがおすすめ。

便の様子や赤ちゃんの機嫌を見ながら、量や頻度を調整してあげるのがポイントです

・水分も一緒にしっかりと

オートミールには食物繊維が豊富に含まれている分、水分とのバランスがとても大切な食材です

私自身も、離乳食にオートミールを取り入れるときは飲み物やスープなどでしっかり水分補給も行えるよう意識して与えていました。

水分が足りないと、せっかくの食物繊維が逆におなかの負担になることもあるようなので、水分とのバランスを意識して活用すると安心です。

5.アレンジも自由自在!オートミールの活用法 

オートミールは色々なアレンジができることも魅力のひとつです。

柔らかくて調理しやすく、さまざまな食材と相性がいいので赤ちゃんの好みに合わせて工夫しやすいのが嬉しいところ。

わが子はプレーンなお焼きをそのままパクパク食べるタイプでしたが、他にもいろいろなアレンジが可能です♪

◎野菜を加えて彩りアップ!
 ⇒ にんじん・ほうれん草・かぼちゃなどを細かく刻んで混ぜ込むと、栄養バランスが良いだけではなく見た目もカラフルに。彩りがあると赤ちゃんの「食べてみようかな」という気持ちを引き出しやすくなります。

◎タンパク質も一緒に
 ⇒ ひき肉やひじき、豆腐をプラスすれば、たんぱく質も一緒に取り入れられて、栄養面がぐっとアップします。たんぱく質は、特に成長期の赤ちゃんにとって意識して取り入れたい大切な栄養素のひとつ。いろいろな食材を組み合わせることで、満足感のあるお焼きに仕上がります。


◎ほんのり甘めのおやきに♪
 ⇒ バナナやきなこを加えると、おやつ感覚で楽しめるやさしい味に。お砂糖なしでも自然な甘みがでるので、赤ちゃんにも安心してあげることができます。


オートミールはクセが少ない分、どんな素材とも馴染みやすく、和風にも洋風にもアレンジしやすいのが助かります。

そのままでも、アレンジしても使いやすいので離乳食作りの時短にもなり、忙しいママやパパの心強い味方になってくれます♪

6.おわりに

BLWで離乳食を進める中で、わが子のお腹のリズムに悩んだことがきっかけで取り入れたオートミールお焼き。

食べやすく栄養もあり、さらに赤ちゃんの「自分で食べたい!」という気持ちにも応えてくれる頼もしいメニューでした。

野菜や豆腐などを混ぜて栄養バランスを整えることもでき、アレンジ自由で飽きにくいのも魅力。

「手軽で体にもやさしい」そんな一品として、ぜひご家庭でも試してみてくださいね♪