離乳食を始めるとき、まず作ることが多いのが「おかゆ」ではないでしょうか。

でもいざ作ろうとすると、

「おかゆってどうやって作るの?」
「毎日作るのは大変そう…」

そんなふうに不安になるママも多いですよね。

実は、おかゆ作りは炊飯器を使うとぐっと楽になります。

この記事では、離乳食アドバイザーの視点から

・炊飯器で作るおかゆの基本
・月齢に合わせた固さや量の目安
・保存や解凍のコツ

を、初めておかゆを作るママにも分かりやすくお伝えします。

炊飯器での調理は、忙しい育児の中でも無理なく続けやすい方法のひとつです。

ただし、スムーズに調理するために、いくつかポイントを押さえておくことが大切です。

ここでは、失敗しにくいおかゆ作りのポイントをご紹介します。

(1)「おかゆモード」について

まず確認したいのが、炊飯器におかゆモードが付いているかどうか。

このモードは、おかゆに合った火加減でゆっくり加熱してくれるので、焦げたり吹きこぼれたりしにくいのが特徴です。

普通の炊飯コースでおかゆを炊くと、吹きこぼれることがあるので注意しましょう。

もしおかゆモードがない場合は、取扱説明書を確認して「おかゆが炊けるか」をチェックしてくださいね。

(2)炊飯時間について

炊飯器の機種によって、炊き上がりまでの時間が少しずつ違います。

おかゆモードは、白米モードよりも炊飯時間が長いことが多いです。1時間以上かかることもあるので、事前に確認しておきましょう。

「思ったより時間がかかった!」と慌てないように、最初は時間に余裕のあるときに試してみるといいかもしれません。

(3)水加減について

おかゆを作る時の米と水の割合は、10倍がゆであれば「米1:水10」、5倍がゆは「米1:水5」、軟飯は「米1:水2」となります。

炊飯器で炊く場合も、まずはこの割合で作ってみましょう。

あとは好みや成長に合わせて、お米の量と水の量を調節してみてください。

ですが、水の量を「おかゆ」の水位目盛り以上に増やすと、吹きこぼれる可能性があります。

やわらかめのおかゆが好みの場合は、水の量を増やすのではなく、お米の量を減らして調節してくださいね。

また、炊飯器の内釜にある水位目盛りは、メーカーによって米に対する水の割合が異なります。

目盛りを利用する場合は、必ず取り扱い説明書を確認しましょう。

赤ちゃんの成長に合わせて、おかゆの固さや量も少しずつ変えていきます。

あくまで目安なので、赤ちゃんの様子を見ながら進めてくださいね。

(1)離乳初期(5〜6ヶ月)|つぶしがゆ

この時期は、ヨーグルトくらいのなめらかさが目安です。
炊いたおかゆをブレンダーなどでつぶして、飲み込めるようにします。

食べ始めは「ひとさじ」からで大丈夫。

この頃に食べる1回の目安量は大さじ1~2(26~30g)程度です。

お米0.5合を炊くと、約500gのおかゆができます。できあがり量が多くて余ってしまうので、おかゆモードはオススメしません。

湯飲みやマグカップなどの深めの耐熱容器を使って、大人のご飯と一緒に炊く方法がオススメです。

この次の章で炊き方をご紹介しますので、参考にしてくださいね。

(2)離乳中期(7〜8ヶ月)|全がゆ

少しずつ舌でつぶせるようになってきたら、豆腐くらいの固さへ。
粒は残っていてもOKです。

1回に食べる目安量は、離乳食中期の前半は50gくらい。後半は80gくらいとなります。

徐々に食べる量も増えてきますので、炊飯器のおかゆモードで炊いても食べきれる時期になってきます。様子を見ながら、使っていきましょう。

(3)離乳後期(9〜11ヶ月)|軟飯

歯ぐきでつぶせるようになってきたら、軟飯にステップアップ。

まだ噛む練習の時期なので、丸のみしていないかだけチェックしてあげてくださいね。

一回に食べる目安量は、100gくらいとなります。

ここでは、具体的な炊飯の手順と注意点をご紹介します。

(1)耐熱容器での炊飯方法

離乳食初期は1回に食べる量が少なく、1回食なので、おかゆモードで炊くと使い切れません。

その場合は、大人のご飯と一緒に耐熱容器でおかゆを炊くという方法があります。

専用のカップも売っていますが、湯飲みのような高さのある耐熱容器であれば何でもOK!

小さじ1から炊けるので、少量ずつでも大丈夫です。

なお、市販品には耐熱ガラスやステンレス、シリコン製のものがあり、容器に目盛りがついているため、簡単に美味しいおかゆを炊くことができます。

[おかゆの炊き方]
①小さじ1の米を洗って、耐熱容器に入れる
②耐熱容器に水50mlを入れ、30分以上浸水させる
③炊飯器に大人用の米と水を入れる
④炊飯器の中心に耐熱容器を置いて炊飯する
※できあがり量は約小さじ6です。
⑤炊き上がったら赤ちゃんの成長に合わせた形状にする

炊き上がりは大変熱くなっているため、取り出しの際は注意しましょう。

ただし、炊飯器の中に耐熱容器を入れることを推奨していないメーカーもあるので、作る前に一度確認してくださいね。

(2)「おかゆモード」での炊飯方法

成長し、量を食べるようになってくると、耐熱容器では足らなくなってくると思います。

そうなってきたら、「おかゆモード」での炊飯が手軽です。

[おかゆの炊き方]
①米0.5合をよく洗い、内釜に入れる
②内釜におかゆ用の水位線まで水を入れ、30分以上浸水させる
③「おかゆ」モードを選択して炊飯ボタンを押す
④炊き上がり後は軽くかき混ぜる
⑤赤ちゃんの成長に合わせた形状にする

炊飯器の保温機能を使うとのり状になるため、おかゆには適していません。すぐに取り出すことをオススメします。

(3)つぶしがゆの作り方

離乳初期のつぶしがゆには、ハンドブレンダーが非常に便利です。

使用方法は簡単で、炊き上がったおかゆをボウルなどに移し、ブレンダーを低速でゆっくりとかけます。

ポイントはあまり長時間かけすぎないこと2~3秒程度でOKです。

すり鉢やすりこ木、裏ごし器でもつぶすことができますが、ブレンダーなら短時間でなめらかに仕上がります。

おかゆを作る方法は、炊飯器だけではありません。
ここでは、2つの方法をお伝えします。

(1)鍋

鍋で作ると時間はかかりますが、以外と簡単に美味しくできます。

[10倍がゆの炊き方]
①米をよく洗い、鍋に入れる
②水を入れ、30分以上浸水させる
②お鍋に蓋をして、強火で加熱する
③蓋からブクブクと泡が出たら、弱火にして50分炊く
※7倍がゆ、5倍がゆの場合は40分程度、軟飯の場合は30分程度炊いてくださいね。
④50分たったら火を止め、20分蒸らす
⑤全体を軽く混ぜ、赤ちゃんに合わせた形状にする

(2)おかゆフレーク

最近は「米粉でおかゆが作れる♬」という話をよく聞きますが、実はダメなんです。

確かに米粉で作れたら簡単なのですが、一般的に販売されている米粉は生の状態。そのままでは食べられないのです。

とはいえ、鍋や炊飯器で作ることさえめんどくさい時もありますよね。

そういう時は、ベビーフードを使いましょう!

離乳食用として販売されているおかゆフレークのようなものであれば、安心して手軽におかゆを作ることができますよ。

おかゆをまとめて作って冷凍しておくと、毎日の負担がぐっと減ります。

ただし、おかゆは水分量も多くて傷みやすいため、適切な保存方法を知っておくことが重要です。

(1)保存容器

おかゆの冷凍保存には、製氷皿や離乳食用のフリージングトレー、シリコントレーなどを使うと便利です。

これらは小分けに保存できるため、解凍ムラを防ぎ、食べる量の調整にも役立ちます。

製氷皿で保存する場合は、凍ったものをフリーザーバッグに移し替えると、空いた容器を他の食材の冷凍に使えて便利です。

(2)解凍方法

おかゆの解凍には自然解凍は避け、必ず加熱解凍をしましょう。

電子レンジで解凍する場合、2回に分けて加熱するのがコツです。

まず耐熱容器におかゆと少量の水を入れ、ラップをふんわりとかけて500Wで半解凍し、一度取り出してかき混ぜてから再び加熱します。

(3)保存期間の目安と衛生管理

おかゆの冷凍保存期間は1週間が目安です。

赤ちゃんは抵抗力が弱いため、日付を記入して管理し、期限内に使い切るようにしましょう。

また、食べ残しや一度解凍したものの再冷凍は細菌繁殖の危険があるため、やめましょう。

食べる前に異臭や変色などの異常があれば使用しないことも大切です。

安全のため、必ず再加熱して人肌程度に冷ましてから赤ちゃんに与えてください。

赤ちゃんの離乳食は個人差が大きいため、この記事で紹介した内容はあくまでも目安です。

赤ちゃんの様子をよく観察しながら、食べにくそうなら水分を足したり、食べる量が増えてきたら固さを調整したりするなど、柔軟に対応していきましょう。

炊飯器を使ったおかゆ作りは、「頑張りすぎなくてもちゃんとできる」心強い方法です。

炊飯器に上手に頼りながら、無理のない離乳食時間を過ごしてくださいね。